整体院と整骨院・接骨院の施術内容のちがいとは？自分の症状に合わせた選び方

とお悩みではありませんか？

街を歩いていると数えきれないほどの施術院を目にします。それぞれ、整体院、整骨院、接骨院など名称が混在します。

一般の方には到底、区別し切れません。2023年に厚生労働省から整骨と接骨が紛らわしいので「接骨」に統一する案が出ています。実際には「〇〇整骨院」の新規出店も多くいまだ徹底されていません。

この記事では、「整体院」と「整骨院（接骨院）」で受けられる施術の違いについて解説していきます。

目次

・保険が適用できる整体がある？

・整骨院（保険適用）で受けられる施術

・整体院（自費）で受けられる施術

・まとめ

保険が適用できる整体がある？

そもそも保険適用ができる整体というものは存在しません。日常の生活習慣からくる肩こり・腰痛などは病気でも怪我でもありません。いわゆる筋肉疲労です。

筋肉疲労を回復する施術に、保険適応していたら医療費がいくらあっても足りなくなってしまいます。明らかに公益に反していますので辞めるべきだと考えます。

健康保険の対象となる症状は法律で明確に決められています。一言でいうと出血をともなわない外傷です。

具体的には、骨折・不全骨折・脱臼・捻挫、打撲、挫傷だけが健康保険の適用となります。

http://www.morinaga-kenpo.or.jp/contents/boneset/boneset.html

日常生活のなかでおきた慢性の肩こり、筋肉の疲労からくる腰痛、姿勢の歪みなどへの施術はもともと保険の対象外、整体施術の領域です。

しかし現状、保険対象外の症状にまで保険を効かせて施術が行われているのが現状です。

受ける人は安く済ませられるし、施術する側もお金がたくさん入るわけですから、双方がきっぱりと辞めないかぎり現状は変わらないでしょう。しかし保険でできる施術には制約があります。

整骨院（保険適用）で受けられる施術

保険適用内でできる施術は限られています。

よく「15分ぐらい軽くマッサージされた後、あとは電気を当てたり色んな機械に回された」という話を耳にします。

整骨院（柔道整復師）の施術はもともとが「骨折・捻挫・打撲・脱臼・挫傷」という外傷への処置を目的としています。特に手技による筋肉の緊張の緩和操作の施術をしっかりと受けることは難しいです。

また保険の範囲で受けられる施術は法律で決まっているために、施術者個人の創意工夫できる幅が少なく、差別化が難しいのが現実です。

日常生活の疲労からくる肩こりや腰痛は、保険の適応外です。

自費で受けられる施術の方が、割高のようで、実は少ない回数や費用で済むことがあり得ます。

整体院（自費）で受けられる施術

整体は古来から伝わる民間療法の部類なので、保険適応はされません

その代わり、確かな技術を持った施術者にであえれば、身体に大きな変化が出せます。保険や国家資格で守られていないだけに、腕だけが頼りの仕事です。

長く経営していて、なおかつ口コミなどの評価が高い施術院は、間違いなく技術があると言えるでしょう。

など様々な方法があります。いずれも時代を超えて継承されてきた技術ですから一定の効果があると認められていると言えます。

国家資格と整体施術の技術力は、別物

国家資格として制度化されてしまっては、整体の施術法に制限がかかってしまいます。

整体だけではありません。パーソナルトレーナー、ヨガやピラティスのインストラクターも民間資格です。

一流の人に出会えれば体に大きな変化が出す事が出来ます。またこれらの専門技術職が一律に国家資格として制度化されてしまえば、業界の自由な発展が制限されてしまうでしょう。

さまざまな団体があり流派があり、それぞれに競い合っているのが望ましい姿です。

無資格と民間資格ではまるで意味が違います。

しっかりとしたカリキュラムを経て、学校で学んだ施術者を探すことが大切です。柔道整復師や理学療法士であるかどうかは関係ありません。

・柔道整復師は、外傷（骨折・捻挫・打撲・脱臼・挫傷）の処置のスペシャリストです。

・理学療法士はリハビリテーションのスペシャリストです。

身体の専門家として敬意を払うべきではありますが、整体施術の技術者ではありません。

整体院は誰にでも開業できるのは事実ですが、誰にでも安定して院を経営できるものではありません。一定の支持がなければ廃業しているのが事実です。

国家資格でないから、施術力がないということはありません。

「自分の症状が保険適応のものかどうか？」を自分自身で判断し適切な施術院にかかることが大切です。日常でおきる痛みのほとんどは外傷でないかぎり保険の適応外です。

まとめ

●「保険が使える整体」は存在しない

●整骨院・接骨院は「骨折・捻挫・打撲・脱臼・挫傷」に対応するところで整体院ではない

●受ける人の悩みを解消できる施術力があるかどうかが大切