自宅で家族を介護しています。
介護が、こんなにも腰が痛くなるものだなんて思わなかった。
自分も仕事をしているので、最近腰痛のせいで仕事に集中が出来なくなってきた。ずっとこのままかと思うと、仕事にも影響が出るのではないか?
整体に行った後は、楽になるけど
親の介護をするとまた腰が痛くなってしまう。
仕方ない事なのかもしれないけれど、この腰痛をもう少し軽減したい…。
この腰痛、ギックリ腰になってしまったら大変です。もしなってしまったら、その間は誰が介護をするのでしょうか?
介護腰痛が出る原因は、
シンプルで以下の3つです。
●ストレス
●筋肉疲労
●体の無茶使い
筋肉疲労は、
ご自身でストレッチをするor整体でケアする事が出来ます。
しかし、
体の無茶使いを辞めなければ、
どんなに素晴らしいケアをしていてもいずれ腰を痛めてしまいます。
私も介護施設で勤務をしていた事があり、背中や腰が痛かった記憶があります。
時間に追われ、体の使い方がおざなりになるのも分かります。この記事の中で、取り入れられる所を取り入れてみて頂ければと思います。
私の介護職時代のカラダ
私は、整体師になるまでは介護施設で6年間勤務していました。
入りたての頃は、先輩に体の使い方を教えてもらったりしていたので
体の使い方を気を付けていた記憶があります。しかし、気づけば力任せになっていて腰を痛める体の使い方をしていっていました。
あの頃の口癖は「疲れた」でした。私はギックリ腰は経験しませんでしたが、常に背中が痛かったのを思い出します。周りの職員は、ギックリ腰になり早退をしている職員も多かったです。
なぜそうなっていたのか振り返ると、以下の理由が考えられます。
●とにかく忙しい
本来であれば、ゆっくりと全ての介助を行えればいいのですがそうはいきませんでした。のんびりやっていなくても、次から次へとナースコールで呼ばれる。
夜勤になると、1人で30人程を担当する事もありました。少しでも早く対応をしなければ、回らない。次に待っている人の所に早く行かなければ!という気持ちから、自分の体の使い方は二の次でした。
●介護を必要とする方との体格差
介護を必要とされる方は、身長も体重も私よりも大柄な方が多かったです。車椅子への移乗介助などは、てこの原理でそこまで力は必要がないはずですが、忙しさも相まって必死で力技でやっていた事が多かったです。体の使い方、基礎は本当に大切だと思います。
●疲れ、ストレス、自律神経の乱れ
あの頃は、毎日疲れていました。自律神経のバランスも乱れていたんだな、と痛感します。特に、以下の3つが原因だと思います。
- 毎日勤務時間が違う
- 夜勤が月に7〜8回ある
- 欠勤者がいると負担が増える
自律神経のバランスが乱れると、体の回復力は衰えます。寝たはずなのに疲れが取れなかった為、背中の痛みが消えなかったんだと思います。
自分の腰を守る体の使い方
介護の基礎 ボディメカニクスをご存知でしょうか?
ボディメカニクスとは
body→身体
mechanics→機械学
人間の運動機能である骨・関節・筋肉等の相互関係の総称、あるいは力学的相互関係を活用した技術の事です。
●介護を行う人
●介護をされる人
どちらの身体への負担を減らす事の出来る技術だと言われています。
ボディメカニクス8原則とは
- 足を開いて支持基定面積を広くとる
- 膝を曲げて重心を低く保つ
- 重心を近づける
- 体を捻らず進行方向に爪先を向ける
- 体の大きい筋肉を使う
- 水平移動をおこなう
- 押すのではなく手前に引いて動かす
- てこの原理を利用する
とあります。
私は昔は介護士でしたが、現在は整体師です。介護と整体は違いますが、腰を守る体の使い方でボディメカニクスと共通している項目があります。そこをピックアップして腰を守る体の使い方をご紹介します。
ピックアップアップ項目1.2.3.4
1.足を開いて支持基定面積を広くとる
2.膝を曲げて重心を低く保つ
基本の立ち方です。
介助者の足幅を肩幅、それ以上に広げて、膝を曲げて重心を下げます。
スポーツで例えると、
●フェンシング
●相撲
のイメージです。
体幹がグッと入り、ぶれずに力を発揮出来ます。
※足を開きすぎるとバランスを崩し、元の状態に戻ってこれなくなるので開きすぎは注意です。
3.重心を近づける
対面の介助となると、距離が開きがちになります。遠慮せずに重心を近づけて下さい。介助の安定に繋がります。
※近すぎると、腕だけの力になります。
4.体を捻らず進行方向に爪先を向ける
この移乗介助は完璧です。
真正面から移乗介助を行うと、腰を捻らなければいけません。腰は捻る動作が苦手で、すぐに痛みを出してしまいます。
斜めに介入して、爪先を進行方向に向けると腰を捻らずに移乗介助が出来ます。
☝️介助中、腰を出来るだけ丸めないで
ギックリ腰は、腰を丸めて何かをしようとした時によく起こります。食事介助の際も、だらっと丸まって座らないように気をつけましょう!
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