
デスクワークをしていて肩がこってくると、いつも同じ場所にしこりがあるのが自分で触って分かる

ツボ押しの道具を使って肩のしこりをつぶすと一時的に楽になっても、後でかえってつらくなる
とお悩みではありませんか?
肩こりはある程度自分でも触ることができます。ゴリゴリした部分を押しつぶしたくなる気持ちはよく分かります。
またセルフでツボ押しできるグッズも多数販売されていることからも、肩がはって辛くて仕方ない、自分で何とかしたいと切実に悩んでいる方が多いことが分かります。
しかし闇雲に自分でしこりを押しつぶすと逆に辛くなってしまうことがあります。
この記事では自分の肩のしこりを押しつぶさずに肩こりの辛さに対処する方法をお伝えしていきます。
目次
・まとめ
肩のしこりの正体は何?

肩のしこりの正体は「筋肉の硬結」です。筋肉は電子顕微鏡ですると、上図の様に「筋繊維」とよばれる組織が束になってできています。
一本一本の繊維が噛みあったり離れたりして収縮と弛緩を行います。筋肉の硬結とは、筋肉の繊維が収縮したまま離れなくなっている状態です。
この筋肉の硬結を解消する手段の一つに、「押圧」があります。
固まっているところをじっと押し、血流をあえて一時的に悪くし、そのあとぱっと離すことで、血流が促され硬結がほどけていきます。
これを専門用語で「虚血圧迫」といいます。名前は難しいですが、皆様が日常で何となく体感している硬結の解消法です。
ですので、肩のゴリゴリを押すという行為そのものは、悪いことではないと言えます。
では、なぜゴリゴリを押すとかえって逆効果になることがあるのでしょうか?
自分で肩のしこりをつぶさないほうが良い理由

自分でむやみに押すと逆効果になる理由を5つに分けて考えていきます。
①押しているポイントがズレている
②押している力の加減があっていない
③指や腕の力づくで押している
④道具で押しているために不快な痛みが混じっている
⑤筋肉の繊維を傷つけるような余計な操作
以上が挙げられます。
それぞれ順に解説していきます。
①押しているポイントがズレている
筋肉の硬結はピンポイントで生じます。指をひとつ分ずらしただけで、効き方は全く変わっていきます。
自分で自分の肩を押せると言っても届く範囲は限られています。
ズレたポイント(硬結が出来ていないポイント)を一生懸命押しても、筋肉の繊維が傷つくだけで、もみ返しが起きる可能性があります。
②押している力の加減があっていない
普段から、自分を苦しめている存在ですから何としてでもグリグリをなくしたいと必死になってしまうのは仕方のないことです。
憎さ余って必要以上の力加減で押し込んでしまうことがままあるようです。
熟練した施術者であれば、硬結の度合いによって微妙に力の加減を変えますが、自分で自分のコリを押すとなると話は別です。
熟練した施術者でも自分の硬結を上手に押すことは難しいです。
③指や腕の力づくで押している
われわれ整体師は、どのような技術を習得するときも「体重をうまく使いなさい」と教わります。
自分や相手の体重をうまく利用して、無理なく深層の筋肉までアプローチする技術に、経験値が反映されます。
自分で自分の肩に体重を乗せることは、そもそも難しいです。
そのためにさまざまなツボ押しの器具やボールなどが販売されているのでしょうが、人の手には及びません。
④道具で押しているために不快な痛みが混じっている
どんなに優れた道具でも、つまるところは無機物です。筋肉は層状になっていて、深層程頑固なしこりになっています。
ツボ押しの道具では筋肉の反発を感じ取って、奥まで分け入っていくことはできません。
また道具を使えばいくらでも圧を強くしてしまえる、ポイントを捉えなくても所かまわずおしてしまうことができます。
「ポイントがズレている」「力の加減があっていない」など上に挙げた要素が重なって、ますます逆効果になりやすいともいえるでしょう。
⑤筋肉の繊維を傷つけるような余計な操作
押圧はおおきく①静止圧②動的押圧の2種類があります。
静止圧とは硬結を捉えたら、10秒ほどじっとして、筋肉が緩んで来たら真っすぐに抜くというやり方です。
動的押圧とは皆様がイメージするマッサージそのもので、絶えずもみほぐすように手指を動かしつづける方法です。
もちろん一長一短ありどちらかが正しいというものではないですが、肩のゴリゴリを自力でもみほぐし動的に押圧すると筋肉の繊維が傷ついてしまうケースが多いです。
以上みてきたように、自分でのケアはやり方を誤るとかえって辛くなってしまうことが多いです。
逆に言えばこれらのNGを回避すれば、肩のゴリゴリに対して効果的にアプローチできると言えます。
人の手で優しく緩めるのが一番価値がある
上の5つのNGをさけて上手にケアするもっともよい方法は【人の手を借りる】という事です。
力の加減・ポイント・快や不快の感覚、もみ返しの有無は相手と良好なコミュニケーションがとれていれば、全てわかることです。
整体師として資格の有無は最重要ではありません。
整体は料理に似ているかもしれません。ほとんどすべての人が一度は料理をしたことがあると思いますが調理師免許を持っている人はごく一部です。
またお家で食べる人の健康を思いやって作られた料理は、お店の料理をしのぐほど心に染みることが、ままあります。
整体も同じです。受ける人の事を思いやり丁寧に、ゴリゴリを押して緩めてあげれば、たとえ技術が十分でなくても、肩は楽になります。
テクニックに執着せず、優しく相手の辛い箇所に触れることが最も価値のある施術です。
肩のしこりをつぶさずにエクササイズで楽にする方法
そうはいっても、いつも人の手を借りられるわけではありません。
そんな時は無理に自分でしこりを押しつぶすよりも、セルフケアのエクササイズの方がオススメです。
肩こりを直接何とかするというよりも肩甲骨の動きをとりもどし、そもそも肩がこりにくい身体にしていくという方針がオススメです。
肩に限らず、首や背中の筋肉など、上半身をくまなくケアすることで、肩のゴリゴリは徐々に減っていきます。
まとめ
●肩のゴリゴリを押すこと=悪、ではないが自分でやるにはリスクがある
●人の手を借りて、優しく緩めてもらうのが一番価値がある
●一人しかいないときはセルフケア・エクササイズが一番、効果的
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