現在、腰椎椎間板ヘルニアの痛みや、痺れがある方
●今より酷くならないか
●手術をしなくてはいけないのか
と不安ではないですか?
実は、腰椎椎間板ヘルニアは、ほとんどの場合で手術をしなくても治ります。
当院は、毎月600人以上の来院があり、その中には腰椎の椎間板ヘルニアが原因の腰痛や痺れを訴える患者さまもいらっしゃいます。
その中でも実際に手術をされた方は多くありません。
この記事を読めば、腰椎椎間板ヘルニアの手術のリスク、合併症や再発の可能性が分かります。
目次
椎間板ヘルニアとは
背骨には、骨と骨の間でクッションの役割をする「椎間板」という軟骨があります。
その椎間板の中にある核(髄核)がなんらかの理由で突出(または飛び出して)し、神経を圧迫します。
その結果、痛みや痺れを引き起こす病気です。
椎間板ヘルニアは、「頸椎」「胸椎」「腰椎」に発生し、「頸椎椎間板ヘルニア」というように場所によって呼び方が変わります。
その中でも一番の好発部位が腰椎です。
どんな症状が出る?
- 痛み
- 痺れ
- 動かしにくさ
- 力が入らない
などの症状が出ます。
頸椎の場合、手や首筋、肩甲骨の辺り
腰椎の場合、お尻や足の辺りに痛みや痺れが起きます。
また、左右のどちらか、痛みが和らぐ側に体を傾ける「退避姿勢」をとってしまうケースが多いです。
その結果、左右のバランスが崩れ、機能性の側弯症を併発する可能性があります。
腰椎椎間板ヘルニアの原因
- 椎間板に圧力のかかる動作をする
- 加齢による椎間板の水分の減少
- 長時間の前かがみや中腰
- 重い物を持つ
- 喫煙
- 遺伝
- くしゃみ
などが挙げられます。
その他
- 不安
- 抑うつ
- 結婚生活(ストレス)
- 仕事
- 失業
など、精神的、社会的要因も関係しています。
腰椎椎間板ヘルニア 病院での治療法
治療法には
- 保存療法
- 手術療法
の二種類があります。
まず第一選択肢は、保存療法です。
その理由は以下の通りです。
治療を考える際には,以下の事実に留意する必要がある。すなわち,無症状の椎間板ヘルニアが,頸椎,胸椎,腰椎のどの高位にも30%前後存在しているという事実である。したがって,「画像上,椎間板ヘルニアが認められるから,それが痛みを惹起しているので治療を要する」,という事にはならないのである。
標準整形外科学第11版 P529 引用
つまり、椎間板ヘルニアが見つかってもすぐに手術をしなければいけないわけではないのです。
また、ほとんどの患者さんは、保存療法で三か月以内に自然治癒します。
保存療法には以下のような方法があります。
- 薬物治療
- 神経ブロック
- リハビリ
- 体操療法
- 装具療法
- 物理療法
上記の保存療法を試すことで、ヘルニアの約8割は軽快に向かいます。
手術が必要なケースは以下の通りです。
- 上記の保存療法を試しても効果が全くない場合
- 膀胱直腸障害(排便、排尿に関する障害)が起こってしまった場合
- 急速に進行する運動麻痺がある場合
上記のような場合は、手術療法が検討されます。
特に、膀胱直腸障害や運動麻痺は症状も深刻な為、高確率で手術が必要となります。
手術療法には以下のようなものがあります。(一部のみの紹介です)
- 後方椎間板切除術
- 脊柱固定
- 前方椎間板切除術
- 顕微鏡下髄核摘出手術、内視鏡下摘出術
などです。
以下のような場合は、保存療法の期間であっても手術を行うことが可能である。
- 患者様の個人的、社会的な背景を考慮した場合
- 本人が納得して決断した場合
手術をすれば安心? 実は多い、手術のリスクとは
椎間板ヘルニアの手術の成功率はご存知でしょうか?
手術の成功率は約70%と言われています。
30%は失敗する可能性があるというのは、怖いですよね。
ですが手術の成功と失敗とはいったいどういうことでしょう。
参考として当院HPにある医師からの推薦状を一読ください。
症状こそ脊柱管狭窄症なので違いますが、
退院して手術後ちょうど3週間経ったころに、再び手術前のあの痛みが再発したのです。
こんなことはありえない、と思い両脇に松葉杖をかかえて体を支え、足をひきずりながら私の手術をした医師を訪ねました。
しかし手術はうまくいっている、の一言で掛け合ってくれません。
ふじさわ整体院 医師からの推薦状 引用
と書いてあります。
つまり、手術後に改善が見られた場合は、手術の成功ということです。
その後、再び痛みが出てしまっても、手術は失敗ではありません。
このようなケースを含み、手術成功率が約70%と聞くと決して手術をすれば安心という事にはなりません。
また手術による合併症のリスクも存在します。
以下の文献をご覧ください。
危険の伴わない手術はありません。脊椎の手術においても、最大限の注意を払い、最善の治療を施しても、避けることが出来ない合併症は、起こる可能性があります。
以下が腰椎椎間板ヘルニアの手術における代表的な合併症です。
▪神経損傷による下肢麻痺、下肢知覚鈍麻(感覚が鈍くなること)、排尿排便障害
▪切開した部分の感染あるいは椎間板に炎症がみられる術後椎間板炎
▪神経を包んでいる膜(硬膜)の損傷による脊髄液の漏出、およびこれに引き続き生じる髄膜炎(ずいまくえん)
▪切開した部分の血腫(けっしゅ)形成による神経麻痺・下肢痛
▪腹部の大血管の損傷による術中の大出血
▪その他の稀な合併症として深部静脈血栓症(しんぶじょうみゃくけっせんしょう)、肺炎などの感染症などが生じることがあります。
腰椎椎間板ヘルニア|メドトロニック – Medtronic 腰椎椎間板ヘルニア
治療について 引用
上記の事から、手術の選択は慎重に考えていく必要があります。
腰椎椎間板ヘルニア 再発、合併症の可能性
腰椎椎間板ヘルニアの再発率は以下の文献をご覧ください。
脱出したヘルニアを手術的に良好に摘出しても、ある一定のリスクで再発が起こることは避けられません。術後数か月以内の早期の再発は脱出準備状態にあったヘルニアが残っていたことが考えられます。手術の後も椎間板は次第に変性(劣化)が進み、分節化(細かくちぎれる)され、浮いて遊離してきます。またその椎間板に非生理的な動きや、異常な過剰な負荷が加わっていると椎間板の変性が進み再発の原因となります。
顕微鏡下のヘルニア手術では3年程度で2〜7%の再手術率があるとされ、同じ椎間に再発するのが約64%とされています。
京都の腰痛専門クリニック わたなべ整形外科 ヘルニアの再発について https://www.watanabeseikei.com/page/shikkan_herunia05
文献からわかるように椎間板ヘルニアの再発率は、3年以内に2~7%程になります。
また、5年以内の再発率は4~15%とも言われています。
つまり、5年以内に最大15%の確率で椎間板ヘルニアが再発する可能性があるということ。
そう考えると椎間板ヘルニアは、再発しやすい病気であることがわかります。
また、標準整形外科学によると
腰部脊柱管狭窄に椎間板ヘルニアが合併症していることが稀でない。
標準整形外科学 第11版 P529 引用
と書いてあります。
腰部脊柱管狭窄症とは、歩いたり、立っていることで臀部や太もも、膝から下にかけて痛みや痺れを伴う病気です。
特徴的な症状として間欠性跛行(少し歩くと足に痛みや痺れが出て、歩くことが困難になる。少し、休むとまた歩けるようになる)があります。
上体を反らすと痛みが増し、前かがみの姿勢を取ることで痛みが和らぎます。
下肢に痛みや痺れが生じる点で、腰椎椎間板ヘルニアと共通しています。
腰椎椎間板ヘルニア 整体で出来ること
椎間板ヘルニアを整体で、直接治すことは出来ません。
ですが、
・椎間板ヘルニアによって生じた体の歪み
・歪みや筋肉の負担から起こる痛み、しびれ
上記のような症状は整体で改善することができます。
ヘルニアによって生じた体の歪みを正すことで、今よりも痛みやしびれが軽減する可能性があります。
多くの場合、ヘルニアは3か月以内に自然治癒しますが、治るまでの期間を
・強い痛みのまま過ごす
・今より弱い痛みで過ごす
どちらが良いでしょうか?
ヘルニアだから仕方ないと諦めないでください、整体でお役に立てることは確実にありますよ。
もし、ヘルニアで腰痛が辛くてお困りでしたら、一度当院にご相談ください。
まとめ
- 椎間板ヘルニアとは、 椎間板の中にある核(髄核) がなんらかの理由で突出し、神経を圧迫する病気
- 痛みやしびれを伴うことが多い
- 重いものを持つなどの他、精神的なこともヘルニアの原因になる
- 治療法には、保存療法と手術療法がある
- 手術のリスクは意外と多い
- ヘルニアは約8割ほどの確率で自然治癒する
- 脊柱管狭窄症とヘルニアは併発する可能性がある
- 整体でヘルニアを治すことは不可能であるが、痛みやしびれを軽減させることが可能。
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