『寝ている時に、無意識にバンザイをしているのですが、それって治りますか?』
先日、初来院された方からの言葉です。
来院時の、浮き彫りになっている
顕在的な主訴は、以下でした。
- 肩こり
- 首こり
- 頭痛
- 背中の張り
- 疲労感が抜けない
等いずれも、症状は慢性的。
職業は、歯科助手。女性。
フルタイムで働き、帰宅後ぐったり。家事もこなさなければならず、仕事中の姿勢も無理をしている。
カウンセリング後半に、内にある
潜在的な悩みが出てきました。
実際この様な、寝る時に、気づいたら万歳をしているんだけど、治りますか?という悩みはあまり聞かれません。
これぐらい、何ともないと自己完結をしてしまっているケースが多いのではないでしょうか?
ですが、少なからず、同じ様な悩みを持っている方が、他にもいるのでは?と、ふと思いたちました。
これから、バンザイ寝の真実について、記事を書いていきます。悩んでいる方は、是非このまま読み進めてみて下さい。
目次
万歳を紐解くことから
誰しも、一度はバンザイをした事があるのではないでしょうか?
バンザイをする時を連想すると、
例えば、
- 嬉しい時
- 走り切った時
- 何かをやり遂げた時
など、無意識にしていたりしますよね?決して、寝る時にバンザイはしようと思いません。
では一体なぜ、仰向けで寝る時にも、万歳をしたくなるのでしょうか?
まず、両手を上に挙げるという動作は、背中と胸、腕と両脇がストレッチされます。
これだけでも、背中の丸まりが軽減されますね。
試しに、行ってみてください。いかがでしょうか?
その姿勢から、肩甲骨を内側に寄せてみてください。
さらに、背中の丸まりが解消されます。
寝ているときに、万歳をしてしまう方は、
無意識ながら、背中の丸まりを解消したいという行動なのかもしれません。
バンザイ寝の真実
上記でバンザイ寝をしてしまう理由は、背中の丸まりを解消したい為だと触れました。
次に、バンザイ寝をしてしまう原因ですが、至ってシンプルです。
バンザイ寝をしてしまう原因は、2つです。
バンザイ寝をしてしまう原因は、慢性的な猫背と巻き肩です。
(バンザイ寝とは違いますが、頭の後ろで手を組んで寝ている場合も原因は同じです。)
しかし、ここで疑問です。
猫背と巻き肩の方、全員が皆バンザイ寝をしているのでしょうか?
実は、そうではありません。
その姿勢が、楽だと気づいて習慣化してしまっている可能性があります。
バンザイの動作をすると、背中と胸、腕と両脇の筋肉がストレッチされて一時的に楽になります。
丸まった姿勢に比べ、呼吸もしやすくなります。しかし、長期間続けるといくつかのデメリットに繋がってしまいます。
バンザイ寝を続けると?デメリットは?
●猫背に拍車がかかる
●巻き肩に拍車がかかる
●慢性的な肩こりと首こり
●胸痛
●頭痛
●手の痺れ
●冷え性
●四十肩・五十肩
●肩の運動制限
それでは、
バンザイ寝の原因、猫背と巻き肩についてひとつずつ見ていきましょう。
まず、
猫背とは?
猫背とは、背中が丸まっていることを指します。
スマートフォンやパソコンの普及で、現代人は背中を丸める動作が多いものです。
「私も猫背なんです・・・。」と感じる方は、非常に多いのではないでしょうか?
次に、
巻き肩とは?
巻き肩とは、肩が内側に巻いてしまっている状態です。
やはり、スマートフォンやパソコンの普及で、手を前にして肩を内巻きにする動作が多いですよね。
上:理想的な姿勢 下:猫背&巻き肩
ここで、また疑問です。
なぜ、仰向け寝の時にバンザイをしたくなるの?
横向き寝の時は、バンザイ寝をする必要がありません。どんなに猫背と巻き肩であっても、布団に触れる面積は体の側面のみです。横向きで寝ている場合は、背中が丸まっていても、肩が内巻きになっていても問題にはなりません。
しかし、仰向きで寝る時は、背中全体が布団に触れる事になります。
背骨には、生理的な弯曲がありますが、仰向けの時は、背中全体が布団に触れているのが理想的です。
猫背や巻き肩の方は、布団に触れる面積が極端に少なくなっています。極端な話、背中の内側(肩甲骨の間)しか布団に接地していません。
背中が丸まっている状態・肩が内巻きに入っている状態だと、ベッドや布団とのすき間が大きくなります。枕に頭を乗せようにも、背中が丸まっていると首の後ろに大きな空間が出来てしまいます。
この状態だと、休もうにも休まりません。呼吸もしにくく、睡眠の質を落とす事にも繋がります。その為、無意識ながらも、手を上に挙げる万歳をすることで、この空間を埋めようとしているのです。(背中が布団につくようにしている)
下の画像を見てください。〇の内側の範囲が背中と布団の接地面です。
●左側(紫色):理想的な姿勢の場合➤仰向けになった時に背中全体が布団に接地する。
●右側(緑色):猫背と巻き肩の場合➤背中の丸まりが強い部分しか布団に接地しなくなる。
肩甲骨の内側は設置するが、肩甲骨の外側、腕、首などは空間が出来て、浮いてしまう。
⚠︎赤ちゃんは、バンザイ寝してますね。そのメリットとは?
①手を挙げて、指先から体温を逃がしている。
赤ちゃんは、大人と比べると体が未熟で体温調調整が苦手です。
その為、バンザイをして布団から手を出し、指先から体の熱を逃がして、体温調整をしています。
赤ちゃんを抱っこしたことがある方は分かると思いますが、赤ちゃんってすごく温かいですよね?
赤ちゃんは大人と比べて0.5℃~1℃高いと言われています。
②胸を開いて、呼吸をしやすくしている。
両腕を挙げると、呼吸がしやすくなりますよね。
赤ちゃんは、呼吸器も未熟です。その為、バンザイをして胸を開き自然と呼吸をしやすくしています。
③リラックスして寝ている証拠。
赤ちゃんが全員バンザイ寝をする訳ではありませんが、これは、赤ちゃんの体が脱力してリラックスしている証拠とよく言われています。
一般的に赤ちゃんがバンザイをして寝ていても、これは一時的なものです。個人差はありますが、1歳~3歳位でバンザイ寝を卒業すると言われています。
どんな人が陥りやすいのか
それでは、一体どんな人がバンザイ寝をしてしまうのでしょうか?
以下の方は、バンザイ寝をしやすいと言えます。
この記事を読まれているということは、以下の項目に該当するものが多いかもしれません。
●猫背の人
●巻き肩の人
●背中の凝りが強い人
●デスクワーカー
●肩、腕、手を酷使する仕事をしている人
●車によく乗る人
●ストレスを抱えている人
●呼吸が浅い人
●肥満の人
●鼻づまりがある人
脱却!セルフケア
●猫背のセルフケアはこちら👇
●巻き肩のセルフケアはこちら👇
長期間、バンザイ寝をしている方は、習慣化してしまっている可能性があります。
セルフケアだけでは、バンザイ寝から脱却する事が難しいかもしれません。
整体と併せて、セルフケアを行うのが最も理想的です。
まとめ
●寝ている時に、万歳をしてもいいことはない。バンザイをするなら、起きている時・嬉しい時に!
●赤ちゃんは、体温調整、呼吸をしやすくする為、バンザイ寝をする事がある。大人でバンザイ寝をしている人は、黄色信号。
●バンザイ寝とは、硬結(コリ)が進行して慢性化している状態。バンザイ寝を続ける事が、四十肩・五十肩に発展する可能性を大きくする。
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