「首や肩の痛みだけでなく、頭痛まで毎日のように続いている」
「病院で頸椎椎間板ヘルニアと診断され、手術を勧められた」
このような状態になると、「この頭痛もヘルニアが原因なのだろうか」「手術以外にできることはないのだろうか」と不安になる方も多いと思います。
頸椎椎間板ヘルニアでは、首から肩、腕、手にかけての痛みやしびれなどがみられることがあります。
また、首の状態と関連して頭痛が起こる場合もあります。
ただし、画像検査で頸椎椎間板ヘルニアが見つかったからといって、頭痛の原因がすべてヘルニアにあるとは限りません。
今回ご紹介するのは、首・肩の痛みと頭痛に悩み、病院で頸椎椎間板ヘルニアと診断された30代女性の症例です。
当院ではヘルニアそのものを治療するのではなく、医療機関での診断を踏まえながら、首や肩甲骨周辺の筋肉、姿勢、身体の使い方などを確認しました。
※この記事は一人の方の症例です。同じ診断を受けたすべての方に同様の経過がみられることを示すものではありません。
頸椎椎間板ヘルニアと頭痛は関係する?

頸椎椎間板ヘルニアは、首の骨と骨の間にある椎間板が突出し、神経根や脊髄を圧迫・刺激することで症状が現れる病気です。
代表的な症状には、
- 首や肩の痛み
- 腕や手の痛み・しびれ
- 腕や手に力が入りにくい
などがあります。
首の病気や首周辺の組織が関係して頭痛が起こることもありますが、「ヘルニアがある=頭痛の原因」ではありません。
頭痛には片頭痛や緊張型頭痛などさまざまな種類があります。
そのため、頭痛が始まった時期や首の症状との関係、首を動かしたときの変化なども含めて確認することが大切です。
まず医療機関を優先してほしい症状

頭痛や頸椎椎間板ヘルニアの症状の中には、整体より医療機関での評価を優先すべきものがあります。
特に、
- 突然起こった非常に強い頭痛
- 手や腕、脚に力が入りにくい
- 歩きにくい、ふらつく
- 箸やボタンなど細かな動作がしにくい
- ろれつが回らない
- 意識がおかしい
- 症状が急速に悪化している
といった場合には、まず医療機関を受診してください。
また、手術を勧められている場合には、なぜ手術が必要と判断されたのかを主治医に確認することが大切です。
今回ご紹介する方
30代女性・主婦
来院される前年ごろから首と肩の痛みが強くなり、その後、頭痛も頻繁に感じるようになりました。
頭痛が強い日は薬を使用することが多く、ほぼ毎日のように服用する時期もあったそうです。
医療機関で検査を受けたところ、
頸椎椎間板ヘルニア
と診断されました。
さらに手術についても説明を受けたことで、
「このまま悪くなってしまうのではないか」
「頭痛もずっと続くのではないか」
と不安を感じていました。
そこで、首や肩周辺について整体でできることがないかと考え、当院へ相談に来られました。
当院で確認した身体の状態

まず、病院でどのような診断や説明を受けているのかを確認しました。
そのうえで、
- 首の動かしやすさ
- 首から肩にかけての筋肉
- 肩甲骨周辺の筋肉
- 普段の姿勢
- 家事などでの身体の使い方
を確認しました。
実際に身体をみると、首だけでなく肩甲骨周辺にも強い筋緊張や圧痛がみられました。
また、普段の姿勢や身体の使い方によって、首や肩へ負担が集中しやすい状態もみられました。
ただし、
「筋肉が硬いからヘルニアになった」
「姿勢が悪いから頭痛になった」
と原因を一つに決めつけることはしません。
頸椎椎間板ヘルニアそのものと、筋肉の緊張や身体の使い方は分けて考える必要があります。
当院で行ったこと

首・肩甲骨周辺への施術
首から肩、肩甲骨周辺の筋肉の状態を確認しながら、トリガーポイントセラピーを中心に施術を行いました。
頸椎を強くひねったり、飛び出した椎間板を押し戻そうとしたりするものではありません。
頸椎椎間板ヘルニアと診断されていることを踏まえ、その日の症状を確認しながら無理のない範囲で行いました。
頭部・顔周辺の緊張にも対応
頭痛が続いていたため、頭部や顔周辺の緊張も確認しました。
必要に応じて周辺の筋肉へ施術を行い、首や肩だけに負担が集中しない状態を目指しました。
姿勢と身体の使い方を確認
施術だけでなく、
- 長時間同じ姿勢を続けない
- 首や肩へ力を入れすぎない
- 家事をするときの身体の使い方
- 自宅で無理なくできるセルフケア
についてもお伝えしました。
頸椎椎間板ヘルニアがある場合、自己流で首を強く伸ばしたり、強くひねったりすることはおすすめしません。
施術後の経過

最初の約3週間は、身体の状態を確認しながら8回来院されました。
その後の約4週間では、施術に加えて日常生活での身体の使い方やセルフケアにも取り組んでいただきました。
身体の状態が安定してきたため、その後は徐々に来院間隔を空けていきました。
頭痛については、ご本人から、
「以前より頭痛薬を飲む頻度が減った」
とのお話がありました。
これはあくまでこの方にみられた経過であり、整体によって頸椎椎間板ヘルニアや頭痛そのものが治ったことを示すものではありません。
また、この来院回数をすべての方におすすめしているわけでもありません。
頸椎椎間板ヘルニアに整体でできること
整体で、
- 飛び出した椎間板を元に戻す
- 神経の圧迫を取り除く
- 頸椎椎間板ヘルニアそのものを治療する
- 手術が必要かどうか判断する
ことはできません。
これらは医療機関で確認すべき領域です。
一方で、医療機関での診断を受けたうえで、
- 首・肩周辺の筋肉の状態
- 肩甲骨周辺の動き
- 身体の使い方
- 日常生活で首へかかっている負担
などを確認し、整体の範囲で対応できる場合があります。
医療か整体かの二者択一ではなく、医療で確認すべきことは医療機関で確認し、そのうえで整体がお手伝いできる部分に対応する。
当院ではこの考え方を大切にしています。
よくある質問
頸椎椎間板ヘルニアがあると必ず頭痛が起こりますか?
いいえ。
首の状態と関連して頭痛が起こる場合はありますが、頸椎椎間板ヘルニアがあるすべての方に頭痛が起こるわけではありません。
また、頭痛にはさまざまな原因があります。
手術を勧められていても整体を受けられますか?
まず主治医に、手術を勧められている理由を確認してください。
筋力低下や歩行障害、手先の動かしにくさなどがある場合には、整体より医療機関での治療を優先する必要があります。
医療上問題がないことを確認したうえで、首や肩周辺の筋肉、身体の使い方について相談することは可能です。
まとめ
今回ご紹介したのは、首・肩の痛みと毎日のように続く頭痛に悩み、病院で頸椎椎間板ヘルニアと診断された30代女性の症例でした。
頸椎椎間板ヘルニアがあっても、頭痛の原因がすべてヘルニアとは限りません。
また、筋力低下や歩行障害などがある場合には、整体より医療機関での評価を優先する必要があります。
そのうえで、首や肩甲骨周辺の筋肉、姿勢、身体の使い方など、整体の範囲でお手伝いできる部分もあります。
「病院で頸椎椎間板ヘルニアと診断されたけれど、首や肩のつらさについて整体で相談できることがあるのか知りたい」
という方は、現在受けている治療内容を確認したうえでご相談ください。
ふじさわ整体院では、整体で対応できることと、医療機関で確認すべきことを分けながら身体の状態を確認しています。
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