先日、12月の湘南国際マラソン完走を目指すランナーのお客様が来院されました。 メインのお悩みは、ここ2ヶ月ほど仕事に支障が出るほど悪化した**「右首から肩甲骨にかけての激しい痛み」**です。
お話を伺うと、今の痛みには「現在の仕事」と「過去のスポーツ経験」の2つが深く関わっていることが見えてきました。
1. 痛みの背景:週一の出張と「右利きの負担」
お客様は現在、ライター業やデスクワークが中心。
- 平日は8割がパソコン作業(マウス操作で右肩が前へ)
- 毎週のように新幹線で遠方への出張(同じ姿勢の固定)
さらに詳しく伺うと、高校時代は強豪校で**「3年間、地獄のような剣道の稽古」**に明け暮れていたとのこと。実は、この「剣道」が今の姿勢に大きく影響していました。
2. 当院の見立て:右手が前の「構え」が作る歪み
剣道は常に右手が前、右足が前の構えです。 この姿勢を何年も続けると、無意識に**「右肩が上がり、首が右に傾く」**という体のクセが染み付きます。
- 巻き肩の定着: 右肩が内側に入り、鎖骨周りの筋肉(胸鎖肉突筋など)が短縮。
- 可動域の制限: 肩甲骨が外側に開きっぱなしで固まり、腕を後ろに回すと痛みが出る状態。
- 膝への影響: 過去に膝に水が溜まった経験も、この上半身の歪みによる「走り方の左右差」が原因の一つと考えられました。
3. 今回の施術:呼吸を広げ、軸をセンターに戻す
ランニングも継続されているため、単なるマッサージではなく「走れる体」を取り戻す調整を行いました。
- 「巻き肩」の解放: 腕の付け根から鎖骨下を緩め、肩が自然と後ろに落ちるスペースを作ります。
- 肩甲骨の連動: 固まった肩甲骨を剥がし、呼吸と共にしなやかに動くように調整。
- 膝の軸(ニーイン)チェック: ランジ動作で確認したところ、膝の軸は綺麗でしたが、腿の裏の硬さが目立ちました。ここを柔軟にすることで、膝への負担を減らします。
4. 施術後の変化:「頭の位置が戻った!」
施術後、鏡の前に立っていただくと、右に傾いていた頭の軸がスッと中心に戻りました。
「首の詰まりが取れて、上を向くのが楽になりました!」 「腕を後ろに回しても痛くない。肩が軽いですね。」
長年染み付いた「剣道の構え」のクセは、1回でゼロにはなりませんが、2〜3回と整えることで、デスクワークをしても痛みが戻りにくい体へ変わっていきます。
💡 当院からのメッセージ
「昔スポーツを本格的にやっていた」という方は、引退して何十年経っても、当時の体の使い方が不調の原因になっていることが多々あります。
特に剣道、野球、ゴルフなどの「左右非対称」なスポーツをされていた方は、片側の筋肉だけが過剰に緊張し続けているケースが目立ちます。
当院は**「ダラダラ通わせない」**のがモットーです。 12月のマラソン大会を笑顔で走り抜けられるよう、まずは今の体の「クセ」をリセットすることから始めてみませんか?


