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TFCC損傷(手首の小指側の痛み)は本当に治らない?整体師自身の経験から考える保存療法という選択肢

お知らせ

テニスやバドミントン、ゴルフのインパクトで手首の小指側が激痛に襲われる

ペットボトルの蓋が開けられない、手をついて立ち上がることができずグーで支えている

整形外科で『TFCC損傷(三角線維軟骨複合体損傷)』と診断され、3ヶ月ギプスやサポーターで固定したけれど、外したら元に戻ってしまった

手首の小指側に生じるこの執拗な痛みは、プロ・アマ問わず多くのスポーツ関係者や、調理師、ピアニスト、そして介護・訪問医療の現場で手を酷使するプロフェッショナルを深い挫折へと追い込んできました。インターネットで検索しても、出てくるのは「治らない」「最終的には手術(骨を削る・靭帯を再建する)」という絶望的な情報ばかりです。

見た目には全く腫れてもおらず、レントゲンでも異常がないのに、なぜこれほどまでに苦しい痛みが続くのか。

今回は、標準整形外科学の教科書が示す医学的アプローチの限界と、臨床の現場で見えてきた「筋肉の過緊張とアライメント(軸)の崩れ」というもう一つの真実について、客観的な視点から論理的にお伝えします。

1. 標準整形外科学の教科書から見る「TFCC損傷」の現実

医学的に、TFCC(三角線維軟骨複合体)とは、手首の小指側にある「橈尺関節(とうしゃくかんせつ)」と「手根骨(しゅこんこつ)」の間に位置する、三角形の形をした軟骨や靭帯の複合組織を指します。役割は、手首の外側にかかる衝撃を吸収する「クッション(緩衝材)」です。

整形外科の権威である『標準整形外科学』の教科書には、この病態について以下のような趣旨の記述があります。

「なかなか回復しない手関節尺側痛の原因として判明されてきた病態。手をついて倒れたり、過度に回内(内側にねじる動作)されて受傷する」

病院での確定診断にはMRIや手関節鏡検査が必要とされ、治療としてはファーストステップとしてサポーターやギプスによる「安静・保存療法(最大3ヶ月)」、それでも改善しない場合はステロイド注射や、骨を短く切り取る「尺骨短縮術」、靭帯の「再建手術」などが選択されます。

しかし、ここで一つの疑問が浮かびます。

教科書には「装具などの固定で改善するものが多い」と書かれている一方で、臨床の現場、そしてインターネット上の声の大部分は「固定しても治らない」という矛盾に満ちているのです。

2. 骨の長さ(尺骨突き上げ症候群)が本当の原因なのか?

整形外科で「治らない」と言われる際、よく理由として挙げられるのが「尺骨突き上げ症候群(プラスバリアント)」です。

これは、親指側の骨(橈骨)に対して、小指側の骨(尺骨)が生まれつき、あるいは変形によって数ミリ長くなっている状態を指します。

「骨が長いから、手首を小指側に傾けた(尺屈)ときにクッションが骨に突き上げられて傷つくのだ」という説明です。

しかし、力学的な視点で冷静に考えると、この仮説にはいくつかの矛盾点が存在します。

骨の長さは、成長期が止まる20歳前後から生涯変わりません。たとえば30代で突然TFCC損傷を発症した方は、それまでの10年間、その「長い骨」のままで何の問題もなく手首を動かせていたはずです。また、「構造(長さ)の本質的な問題」であるならば、なぜ病院は最初に「安静(使わなければ治る)」を提示するのでしょうか。

ここに、組織の「傷」そのものとは別に、手首の痛みを引き起こしている本当の黒幕が隠されています。

3. トリガーポイントが証明する「筋肉の硬結」

手首の小指側の痛みを解決するヒントとして、当院が技術的な連携・研究を重ねている島本光一先生の臨床データが挙げられます。

島本先生が自らの手首の痛みをきっかけに解剖学的なアプローチを研究した結果、「尺側手根伸筋(しゃくそくしゅこんしんきん)」のトリガーポイント(筋肉の慢性的な緊張)が、手首の痛みに深く関わっているケースを突き止めました。 これら前腕の筋肉の深層に強い緊張が生じた際に出る「関連痛(離れた場所に響く痛み)」のエリアは、TFCCの不調を訴える場所と非常によく似ているのです。

手を内側にねじり込みながら強い圧をかける(内旋・回内)といった負担の大きい動作を反復していると、前腕のインナーマッスルや腱の組織が過度に緊張し、まるで隙間に埃が溜まるように組織の柔軟性が失われてロックしてしまいます

手首の軟骨組織自体は血管が乏しいため、一度傷つくと修復に時間がかかるという側面はあります。

しかし、その周囲で痛みを増長させている深層の筋肉の緊張に対して、当院では的確な静止圧を加えてアプローチを行います。過度につっぱっていた前腕の筋肉が緩むことで、手首まわりの負担が軽減し、その場で身体を動かしやすくなったと感じる方も多くいらっしゃいます。

4. 当院のゴール:受動(整体)×能動(ピラティス)で立ち直る

当院の目指す保存療法のゴールは、単にその場の痛みを紛らわせることではありません。

手首の2本の骨の間に指を入れ込み、溜まった「埃」を丁寧にお掃除する(整体・受動)。そしてその後、アメリカから取り寄せた専門のマシン(リフォーマーやキャデラック)を用い、肩・肘・手首が常にまっすぐな中心軸(ニュートラルアライメント)を保ったままで連動して動くための正しい運動パターンを脳に再教育する(ピラティス・能動)。

この2つを掛け合わせることで、自分自身の筋力という「内側の天然のコルセット」が完成し、明日からの仕事やスポーツの現場でも二度と手首を痛めない強固な軸が作られます。

「手首の痛みは表に出せない(演奏の仕事が来なくなる、弱点を知られたくない)」と、一人で悩みを抱え込んでいるプロの演奏家やアスリート、そして医療現場の仲間たちを、私は決して諦めません。

あなたにとって「一番の手首の専門家」として、もう一度全力で輝ける日常を共に取り戻しましょう。ぜひ一度、当院にご相談ください。

この記事を書いたスタッフ

院長 河原敏彦

ふじさわ整体院の院長です。
体のことを分かりやすくお伝えできるよう心がけております。お気軽にご質問ください。

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