
仕事で解剖学を勉強しなければならないのに、時間をかけても頭に入ってこない
とお悩みではありませんか?
なぜ、解剖学の勉強が必要だと思っていても、なかなかはかどらないのでしょうか?
それはただ知識の為だけの勉強となって整体の技術にどう生きるのかがイマイチわかっていないからです。
「解剖学が苦手」という方にお話を伺うと以下のような声が聞かれます。
・理解できない専門用語をひたすら暗記させられる
・無味乾燥で面白くない
・覚えたのは良いけど何の役に立つのか分からない
・義務感で勉強してるけどモチベーションが続かない
このようにお悩みの方は是非読み進めてみて下さい。
なんのために学ぶのか目的を明確に

解剖学を学ぶ必要がある仕事は整体師だけではありません。
・医師・看護師
・ヨガやピラティスインストラクター
・スポーツトレーナー
・理学療法士・柔道整復師・セラピスト
一口に解剖学と言っても何のために学ぶのかを明確にする必要があります。整体師にとって必要なのはズバリ「施術がうまくなるのに有益な解剖学」です。
この記事は整体師にとって必要な「施術が楽しくなるための解剖学」をお伝えします。学術的に正しいかどうかも大切ですが、一番大切なのはその知識があなたの仕事でどのように役に立つかという事ではないでしょうか?
☞こんな人にオススメ
・すでにサロンで働いているが、マニュアル通りの手技を教え込まれただけで解剖学は一切学んでいない
・整体を学んでみたいと思っているけれど、どこに行っていいのか分からない
・解剖学の本を買ってみたが専門用語の羅列で読んでも頭に入ってこない
筋肉の名前を必死に暗記する意味はあまりない
筋肉の数はいくつあるかご存じでしょうか?
答えは600以上あると言われています。
では私がその全部を覚えているかというと、全く覚えていません。覚えていても何の役にも立たないからです。
整体師として施術をしていく上で必ず知っておいた方が良い筋肉の名前は、せいぜい2、30種類です。たくさん知っているのにこしたことはないですが、たくさん暗記すれば施術がうまくなるわけではありません。
骨の名前はすぐ覚えられる
骨は204個あります。
こちらは全部名前が言えた方がいいです。そういわれると大変と思われるかもしれませんが、骨格模型を見てみて下さい。

一部を除いて、ほとんどの骨の名前は既にご存じかと思います。
肋骨だけで24本あります。脊柱だけでまた24個あります。骨の名前は順番に番号がふってあるだけです。
204個の個別の名前をいちいち暗記する必要はありません。
暗記より分類整理①軸骨格と②付属骨格

筋肉同様、たくさん暗記すれば施術がうまくなるわけではありません。
「軸骨格」と「付属骨格」。2つの違いを明確にする必要があります。
軸骨格とは?
体の中心を作る骨格です。
頭蓋骨・背骨・肋骨・胸骨で構成され、脳や心臓、肺などの重要な臓器を守ります。
付属骨格とは?
体の動きを作る骨格です。
肩甲骨・鎖骨・腕の骨・骨盤・脚の骨で構成され、歩く・持つ・投げるなどの動作を行います。

一般的には頭蓋骨・脊柱・骨盤をそれぞれ別のパートとして分類します。
しかしそれでは、骨格の仕組みがかえって分かりにくくなります。
まずは頭のてっぺんから尾てい骨の先までの一つながりを軸としてとらえます。
それ以外の骨は付属品です。
ここが一番理解が難しい所ですが、肩甲骨や腸骨は手足を動かすのに付随して生じた骨です。
整体師が身体を見るときに大切なのは、
「どこが土台で、どこが動くパーツなのか」
を見分けることです。
例えば車で考えてみてください。
エンジンやフレームに問題があるのに、タイヤだけ交換しても根本的な解決にはなりません。
人間の身体も同じです。
軸骨格は家でいう「柱や基礎」。
付属骨格は「ドアや窓」のようなものです。
肩や股関節などの動きばかりを追いかけるのではなく、
まず体幹という柱が安定しているかを見る。
これが整体の第一歩になります。
他の動物で例えると分かりやすい


おたまじゃくしが成長と共に手足が生えてカエルになって陸上で生活することは誰しもご存じかと思います。両生類の名前はそこからきています。
おたまじゃくしの骨格は軸骨格のみです。水中で生活する分には手足は必要ないからです。おたまじゃくしに限らず、水中生物のほとんどは軸骨格のみです。そこから手足をはやして陸上へと生活圏を広めようとするときに付属骨格を後付けで発生させたと言えます。
腰痛・肩こりの真の原因にせまる
整体院にご来院される方の訴えで圧倒的に多いのが腰痛と肩こりです。
他にも手足のしびれ、むくみ、頭痛、めまいなど様々な末端の症状の方もいらっしゃいます。
症状の数だけ施術が色々あって、たいへんに思われるからもしれません。
どんなに込み入った症状であっても根本を訪ねて行けば、この軸骨格と付属骨格の合流地点で起きています。
上半身では
◎肩甲骨の縁と肋骨の境目
下半身では
◎仙骨の左右の縁と腸骨の境目
がその合流地点となります。
症状の訴えに左右されずに施術の軸を決める

足がむくむと言われたので足の筋肉を時間をかけてもみほぐしました

手が痺れると言われたのでハンドリフレをしました。
という考え方も一見正しいようです。しかし症状の訴えのままに患部をもみほぐすという施術では「整体」とは言えません。
解剖学の根拠にもとづいて、この方の症状の原因はここにあるだろう、と辺りをつけ(視診)、実際にお身体に触れてみて(触診)施術の方針を決められるようになると、仕事はぐんと楽しくなります。
まとめ
●セラピストにとって解剖学の学習は鬼門
●闇雲に暗記をしても無益
●骨の名前を憶えて、どこが中心軸か付属パーツかを切り分けることが学習の第一歩
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