「最近、背が縮んだ気がする」
「昔より背中が丸くなってきた」
「重いものを持つと、腰や背中がズーンと痛む」
こうした変化を「年齢のせいかな」と、そのままにしていませんか?
背中が丸くなる原因は、筋力や姿勢の変化だけとは限りません。特に50代以降では、骨粗鬆症によって背骨が弱くなっている場合もあります。
骨粗鬆症というと「骨が弱くなる病気」というイメージはあっても、背中の丸まりや身長の変化と結びつけて考える方は、意外と少ないのではないでしょうか。
この記事では、
・なぜ骨粗鬆症で背中が丸くなることがあるのか
・どのような変化に注意したいのか
・骨粗鬆症が気になる方が整体を受けても大丈夫なのか
・整体や運動でできること、できないこと
について、できるだけ分かりやすく解説します。
当院では、目の前の痛みだけでなく、これからも自分の足で歩き、好きなことを続けられる身体づくりを大切にしています。
「最近、姿勢が変わってきたかも」と感じている方は、ぜひ参考にしてください。
そもそも「骨粗鬆症」ってどんな病気?

骨粗鬆症という漢字の中にある「鬆(しょう)」という字は、あまり見慣れないですよね。
実はこの「鬆」という字は、「す」とも読みます。
料理をする方なら、「プリンにすが入る」「大根にすが入る」という表現を聞いたことがあるかもしれません。
骨粗鬆症も、イメージとしてはこれに少し似ています。
骨の量が減ったり、骨の質が低下したりすることで骨の強度が弱くなり、骨折しやすくなる病気です。
「骨がスカスカになる」と表現されることもありますが、単に骨の中に穴が増えるだけではなく、骨密度や骨の質を含めて骨の強さが低下していくことが問題です。
近年の推計では、日本の骨粗鬆症患者は約1,590万人。そのうち女性は約1,180万人とされており、特に閉経後の女性では注意が必要です。
ふじさわ整体院にも、骨粗鬆症と診断されている方や、骨密度の低下を指摘された高齢の方が来院されます。
そのような場合は、強い圧を加えたり、急激に身体を動かしたりする施術は避け、既往歴や通院状況を確認しながら安全面を優先して対応しています。
骨粗鬆症そのものを整体で治療することはできませんが、お身体の状態に合わせて、筋肉の緊張や動きづらさについてお手伝いできることがあります。
なぜ50代を境に急増するの?

私たちの骨は、一度作られたらそのままではありません。
古くなった骨を壊す「骨吸収」と、新しい骨を作る「骨形成」を繰り返しながら、少しずつ新しい骨に作り替えられています。これを「骨のリモデリング」といいます。
通常は、この「壊す」と「作る」のバランスが保たれています。
ところが、年齢やホルモンの変化などによって骨吸収が骨形成を上回る状態が続くと、少しずつ骨量が減り、骨が弱くなっていきます。
特に知っておきたいのが、次の2つです。
1.閉経による女性ホルモン(エストロゲン)の減少
女性では、閉経を迎える頃から女性ホルモンの一つである「エストロゲン」が大きく減少します。
エストロゲンには骨の代謝を調整する働きがあり、減少すると骨を壊す「骨吸収」が進みやすくなります。
そのため、閉経後の女性では骨量が減少しやすく、骨粗鬆症のリスクが高くなります。
2.加齢に伴う栄養吸収や身体機能の変化
年齢を重ねると、腸からカルシウムを吸収する力は低下する傾向があります。
また、カルシウムの吸収にはビタミンDも重要です。食事の偏りや日光に当たる機会の減少などによってビタミンDが不足すると、カルシウムを十分に利用しにくくなります。
骨の健康には、こうした加齢による変化に加えて、食事、運動量、生活習慣なども関係しています。

怖いのは「いつの間にか骨折」
骨粗鬆症で注意したいのは、骨が弱くなっていても、骨折するまで自覚症状がほとんどないことです。
特に起こりやすいのが、背骨の「椎体骨折」です。
骨がかなり弱くなっている場合には、転倒のような大きな衝撃がなくても、重いものを持つ、身体を前にかがめるといった日常の動作をきっかけに骨折することがあります。
また、強い痛みが出ないまま椎体骨折が起きているケースもあり、「いつの間にか骨折」と呼ばれることもあります。
椎体骨折が起こると、背骨の形が変化し、
- 以前より背中が丸くなってきた
- 身長が以前より低くなった
- 腰や背中が曲がってきた
といった変化が現れることがあります。
「年齢とともに姿勢が悪くなっただけ」と思っていても、背景に骨粗鬆症や椎体骨折が隠れている場合があります。
また、骨粗鬆症では転倒による大腿骨近位部の骨折にも注意が必要です。
この部分を骨折すると、手術や入院、長期間のリハビリが必要になることもあり、その後の歩行能力や日常生活に大きく影響することがあります。
だからこそ、骨粗鬆症は「骨折してから考える」のではなく、背中の丸まりや身長の変化など、身体からのサインに早めに気づくことが大切です。

整体院とし骨を守るために知っておきたい「3つの対策」
骨粗鬆症の診断や薬による治療は、医療機関で行うものです。
一方で、骨折を予防するためには、治療だけでなく日頃の運動や食事、転倒しにくい身体づくりも大切です。
ここでは、今日から意識したい3つのポイントをご紹介します。
① 歩く+筋肉を使う習慣をつくる
骨の健康を保つためには、身体を動かすことが大切です。
ウォーキングのように自分の体重を支えて行う運動に加えて、筋力トレーニングやバランス運動などを無理のない範囲で続けていきましょう。
「毎日1時間歩かなければいけない」と考える必要はありません。
一駅分歩いてみる、買い物に歩いて行く、階段を使うなど、普段の生活の中で身体を動かす時間を少しずつ増やすことから始めても十分です。
また、年齢を重ねると筋力やバランス能力も低下しやすくなります。
ウォーキングだけでなく、スクワットや踵上げ、片脚立ちなど、その人の体力に合った運動を組み合わせることも大切です。
② カルシウムだけでなく、ビタミンDやたんぱく質も意識する
骨というと「カルシウム」のイメージが強いかもしれません。
もちろんカルシウムは大切ですが、骨の健康にはビタミンDやたんぱく質など、さまざまな栄養素が関係しています。
カルシウムは牛乳・乳製品、小魚、大豆製品など、ビタミンDは魚類やきのこ類などから摂ることができます。
また、ビタミンDは日光に当たることで皮膚でも作られます。
そのため、極端に紫外線を避けるのではなく、日常生活の中で無理のない範囲で日光に当たることも骨の健康には大切です。
特定の食品だけに頼るのではなく、バランスのよい食事を心がけましょう。
③ 「転ばない身体」をつくる
骨粗鬆症では、骨そのものを強くすることと同時に、骨折のきっかけとなる転倒を防ぐことも重要です。
特に大腿骨近位部の骨折は、転倒をきっかけに起こるケースが多いため、下半身の筋力やバランス能力を保つことが大切です。
ふじさわ整体院では、骨粗鬆症そのものを治療することはできませんが、
- 股関節や足首などの動きにくさ
- 身体を動かしたときの痛みや違和感
- 運動を始めたいけれど身体が動かしにくい
- 筋力やバランス能力を維持するための運動を知りたい
といった身体のお悩みについては、お手伝いできることがあります。
特に転倒予防では、「筋肉を柔らかくする」ことだけではなく、脚やお尻の筋力、バランス能力を保つことが重要です。
整体で身体を動かしやすい状態に整えながら、必要に応じてピラティスなどの運動を組み合わせ、無理なく身体を動かせる状態を目指していきます。
「まだ大丈夫」と思っているうちから骨を意識する
骨粗鬆症は、骨折するまで気づかないこともある病気です。
若いうちに十分な骨量を獲得し、その後できるだけ骨量を維持していくことが、将来の骨折予防につながります。
特に閉経後の女性や、
「以前より身長が低くなった」
「最近、背中が丸くなってきた」
「ちょっとした動作で腰や背中が痛む」
といった変化がある方は、一度整形外科などの医療機関で相談してみることをおすすめします。
骨密度を調べる検査にはいくつか種類があり、DXA(デキサ)法は代表的な骨密度測定法の一つです。
そして、医療機関で骨の状態を確認したうえで、
「これからも自分の足で歩きたい」
「転びにくい足腰をつくりたい」
「背中や腰の動きづらさを何とかしたい」
という方は、ふじさわ整体院にもご相談ください。
骨粗鬆症と診断されている方には、強い圧や急激な動きを避けるなど、骨の状態に配慮しながら施術を行います。
私たちが目指しているのは、骨粗鬆症そのものを整体で治すことではありません。
これからも歩く、出かける、趣味を楽しむ。
そんな生活をできるだけ長く続けるための身体づくりを、整体と運動の両面からサポートしていきます。
東海道線・小田急線・江ノ島電鉄線 藤沢駅南口より徒歩3分
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