出産後から肩こりや腰痛がひどくなった。
頭痛が起こる前には、視界にチカチカ・ギザギザした光が現れる。
頭痛がひどい日は寝込んでしまうこともある。
それでも、小さな子どもがいると自分の身体のことはどうしても後回しになってしまいます。
今回ご紹介するのは、産後の首・肩こりや腰痛に加えて、閃輝暗点を伴う片頭痛に悩まれていた30代女性の症例です。
1人目の出産後から身体の不調が続き、2人目を出産してからさらに状態がつらくなったことをきっかけに、ふじさわ整体院へ来院されました。
来院先を探すうえで大きかったのが、
「子どもを連れて通えること」
だったそうです。
この記事では、来院当時のお身体の状態、私が施術するうえでどこを確認したのか、その後の経過をご紹介します。
なお、閃輝暗点を伴う片頭痛そのものを整体で治療するという意味ではありません。
片頭痛や閃輝暗点には医療機関での確認が必要な場合があります。その前提に立ったうえで、今回の方に同時にみられた首・肩・背中などの強い筋緊張に対して、整体でどのように対応したのかを紹介する症例です。
実際に託児整体を利用されたご来院者様の声

この方が当院を選んだ理由の一つが、子どもを連れて来院できることでした。
身体がつらくても、
「子どもを預けられないから整体に行けない」
というお母さんは少なくありません。
産後の整体では、施術そのものだけでなく、お母さんが安心して自分の身体と向き合える時間を作ることも大切だと私は考えています。
来院時の不調|産後の肩こり・腰痛と閃輝暗点を伴う片頭痛

ご来院者様は30代女性です。
1人目のお子様を出産してから、
- 首・肩の強いこり
- 腰痛
- 身体全体の疲労感
- 頭痛
などが気になるようになりました。
さらに特徴的だったのが、頭痛の前に閃輝暗点が現れることです。
視界に光やギザギザしたものが現れ、その後に片頭痛が起こることがありました。
2人目を出産してからは身体のつらさがさらに強くなり、頭痛などによって寝込んでしまう日もあったそうです。
育児をしながらこの状態が続くのはかなり大変だったと思います。
それでも、自分の身体をケアするためには小さなお子様をどうするかという問題があります。
そこで「子どもを連れて通える整体院」を探し、当院へご相談いただきました。
閃輝暗点を伴う片頭痛とは

閃輝暗点とは、片頭痛の前兆としてみられることがある視覚症状です。
たとえば、
- 視界がチカチカする
- ギザギザした光が見える
- 視界の一部が見えにくくなる
- 光の模様が徐々に広がる
といった症状があります。
その後に片頭痛が起こる方もいれば、視覚症状だけで終わる方もいます。
ここで大切なのは、
「閃輝暗点がある=首のこりが原因」ではない
ということです。
私も長く整体の現場にいますが、閃輝暗点そのものを筋肉や骨格だけで説明することはできません。
初めて閃輝暗点のような症状が出た場合、今までと違う症状が出た場合、視覚異常が長く残る場合などには、自己判断せず眼科や脳神経内科・脳神経外科などで相談することが大切です。
閃輝暗点を伴う片頭痛とは
今回の症例で私が整体師として注目したのは、
片頭痛があることそのものより、首から肩にかけて非常に強い筋緊張が同時にあったこと
です。
産後は授乳や抱っこなどによって、どうしても前かがみの姿勢が増えます。
赤ちゃんを抱いている間は、本人が意識していなくても首や肩に力が入り続けます。
睡眠も細切れになりやすく、身体を十分に休ませる時間もありません。
こうした生活が何か月も続けば、首・肩・背中・腰にかなりの負担がかかります。
私は、
「閃輝暗点を治そう」
と考えて施術したわけではありません。
この方の身体の中で、整体として対応できる負担はどこなのか。
そこを一つずつ探していきました。
首・肩の筋肉を確認|僧帽筋の緊張が強い状態

特に緊張が目立っていたのが、首から肩に広がる僧帽筋です。
僧帽筋など首肩の筋肉には、筋肉内の過敏な部分を刺激すると、その場所だけではなく離れた場所にも痛みを感じる「関連痛」と呼ばれる現象があります。
上の図は、その一例です。
頭部周辺に痛みを感じる場合もあります。
ただし、これは片頭痛や閃輝暗点の発生原因を説明する図ではありません。
あくまで今回、
「片頭痛とは別に、首肩にもかなり大きな身体的負担が存在していた」
ということを見るための一つの所見です。
産後整体の施術内容
今回の施術では、頭痛そのものに対して何か特別な施術をしたわけではありません。
首・肩・背中・腰などを確認し、特に緊張が強かった筋肉に対して施術を行っていきました。
首・肩まわりへの施術

首から肩にかけては非常に強い緊張がありました。
頭痛があるからといって頭だけを見るのではなく、首の動き、肩の緊張、肩甲骨周辺の動きなどを確認しながら施術します。
強く押せばいいというものでもありません。
その日の状態を確認しながら、負担の大きい部分を丁寧に緩めていきました。
腰・骨盤周辺も含めて全身を確認

産後の方の場合、首肩だけでなく腰や臀部にも強い負担がみられることがあります。
今回も頭痛だけに焦点を絞らず、全身の状態を確認しながら施術を進めました。
私は整体の施術では、
「本人が痛いと言っている場所だけを触ればいい」
とは考えていません。
身体は日常生活の中で全身を使っています。
特に育児中は抱っこや授乳など、同じ動きを毎日何度も繰り返します。
その方の生活まで考えながら身体を見る必要があります。
施術を続けるなかでみられた変化
施術を続けていくなかで、ご本人から身体が以前より楽になったというお話をいただくようになりました。
また、頭痛についても、
以前より薬を飲む機会が減った
というご感想をいただきました。
もちろん、これは今回のご来院者様個人の経過です。
整体が閃輝暗点や片頭痛そのものを治療した、という意味ではありません。
症状の変化には個人差があります。
ただ私はこの症例を通して、
片頭痛という診断名だけを見るのではなく、
その方が同時に抱えている首肩の筋緊張や身体的な負担を丁寧に見ていくことには意味がある
と改めて感じました。
そして「通い始めて5年目」
症状が落ち着けば、それでご縁が終わる方ももちろんいらっしゃいます。
一方で今回の方は、その後も身体のメンテナンスとして当院を利用してくださいました。
そして5年目にいただいたのが、この直筆メッセージです。

私はこの言葉がとても嬉しかったです。
整体師として仕事をしていると、どうしても「痛みが何回でどうなった」ということに目が向きます。
もちろん結果を出すことは大切です。
でも長く仕事を続けていると、それ以上に、
「身体のことで困った時に、ここへ来れば相談できる」
と思ってもらえる関係をつくることも、地域の整体院として大切な役割なのではないかと思うようになりました。
身体の状態は、その時々で変わります。
子育て、仕事、年齢、生活環境。
5年前と現在では悩みも違うはずです。
だからこそ、その時の身体をきちんと見て、その時に必要なことを一緒に考える。
そんな場所であり続けたいと思っています。
閃輝暗点や頭痛がある方へ|整体より医療機関を優先する場合
ここは大切なので書いておきます。
閃輝暗点のような視覚症状や頭痛がある場合、最初から「肩こりだろう」と決めつけるべきではありません。
特に、
- 初めて経験する視覚異常
- これまでと明らかに違う頭痛
- 突然起こった非常に強い頭痛
- 視野の異常が元に戻らない
- 片側の手足が動かしにくい
- ろれつが回らない
- 意識がおかしい
- けいれん
- 発熱を伴う強い頭痛
- 産後に強い頭痛が続いている
といった場合は、整体より医療機関での確認を優先してください。
片頭痛と分かっている方でも、「いつもと違う」症状は別です。
整体は医療機関で行う診断や治療の代わりにはなりません。
まとめ|産後の身体を一人で我慢し続けないでください
今回ご紹介したのは、
産後の首・肩こり、腰痛に加え、閃輝暗点を伴う片頭痛に悩んでいた30代女性の症例です。
この症例から私がお伝えしたいことは、
「閃輝暗点は整体で治せます」
ということではありません。
そうではなく、
一つの病名だけでは、その人が抱えている身体のつらさのすべてを説明できないことがある
ということです。
今回の方には片頭痛がありました。
同時に、育児生活の中で首・肩・背中・腰にも非常に大きな負担がかかっていました。
医療機関が担当する領域と、私たち整体師がお手伝いできる領域。
そこを混同せず、自分たちにできることを丁寧に行う。
私はそれが大切だと考えています。
そして産後のお母さんにとって、
「子どもがいるから自分の身体のケアができない」
という状態にしないことも大切です。
ふじさわ整体院では、お子様連れでのご来院についてもご相談いただけます。
身体のことで困ったとき、
「とりあえず河原に聞いてみよう」
くらいの気持ちで構いません。
できること、できないことを含めて、きちんとお話しします。
東海道線・小田急線・江ノ島電鉄線 藤沢駅南口より徒歩3分
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