統合失調症の症状緩和に整体が役立つ可能性が、近年注目されています。統合失調症は複雑な病気で、治療法は薬物療法が中心となります。
整体はあくまでも補助的な治療法であり、薬物療法に取って代わるものではありません。しかし、症状の緩和が期待出来るのならば、お薬以外にも期待することは決して悪いことではないはずです。
整体は体を整える場所ですが、心も同時に整えられる場所だと考えております。症状緩和のために整体が出来ることをまとめていきますので、是非このまま読み進めてみてください。
統合失調症とは
統合失調症とは、実に複雑な病気です。その為、ご自身とご家族が病気に気が付かないことがあります。早期発見がその後の症状や回復に深く関係していきます。
- 本人の病識(自覚)があるけれど、家族が気が付かない。☞前兆期
- 家族が病気を疑った時には、既に本人の病識(自覚)がない。☞急性期
- 本人が病院の受診を拒否する、家族が病院を受診させたくない。
以上の理由で、統合失調症の発見や治療が遅れることがあります。
【統合失調症の各期】
前兆期 | 急性期 | 休息期 | 回復期 |
☑️眠れない ☑️食欲低下 ☑️意欲低下 ☑️感覚過敏 | 統合失調の症状が最も強く現れる | 治療により 症状が落ち着く時期 | 社会復帰を目指していく時期 |
【症状】
多岐にわたる症状が現れます。人によって現れ方や程度が異なります。
陽性症状 | 陰性症状 | 解体症状 |
幻覚 妄想 | 意欲の低下 感情の平坦化 | 思考の混乱 奇妙な行動 |
認知機の低下 | 身体症状の変化 |
記憶力低下 注意力低下 判断力低下 | 不眠 食欲減退 体重の変化 |
【男女比】
なし
【発症率】
約1%(100人に1人) | 推定患者数:約100万人 |
【遺伝率】
親→子 | 一卵性双生児間 |
約15% | 約80% |
【発症しやすい年代】
10代後半~20代
【平均の発症年齢】
男性 | 女性 |
27歳 | 30歳 |
【完全寛解率】
約10%(服薬は継続)
【再発率】
服薬を中止すると、1年以内に約80%の方が再発する。
【診断方法】
1.問診 |
症状の詳細な聞き取り (幻覚、妄想、思考の混乱、感情の平坦化など) 過去の病歴、家族歴、生活習慣などの聞き取り 現在の生活状況や困っていることなど |
2.精神状態の評価 |
思考、感情、行動、知覚などの状態を評価 精神状態の変化のパターンを把握 |
3.身体検査 |
他の身体疾患の可能性を除外するため 神経学的検査、血液検査など |
4.画像検査 |
CT、MRIなど 脳の構造や機能に異常がないかを確認するため |
5.心理検査 |
認知機能、性格、感情などを評価 統合失調症以外の精神疾患との鑑別診断に役立つ |
診断には、国際的に使用されている診断基準(DSM-5やICD-10)が用いられます。これらの基準では、一定期間、一定の症状が持続し、日常生活に支障をきたす場合に、医師によって統合失調症と診断されます。
統合失調症の発症原因
統合失調症の発症原因は、まだ完全に解明されていません。遺伝的要因と環境要因、脳の構造や機能の異常などが複雑に絡み合っていると考えられています。
遺伝的要因
- 家族歴: 統合失調症の家族歴がある場合、発症リスクが高まります。
- 遺伝子: 特定の遺伝子の異常が、発症リスクを高める可能性が指摘されています。
- 本人の気質:内向的、ストレス耐性に弱い、完璧主義、神経質など本人の気質がストレスを溜め込み、ストレスが発症の引き金になることがあります。
環境要因
- ストレス: 大きなストレスやトラウマが、発症の引き金になることがあります。
- 薬物乱用: 特に大麻などの薬物乱用は、発症リスクを高める可能性があります。
- 感染症: 妊娠中の感染症や、幼少期の感染症が、発症に関わる可能性が指摘されています。
脳の構造や機能の異常
- 灰白質の減少
- 白質の異常
- 脳室の拡大
- 神経伝達物質の異常: ドーパミン、グルタミン酸などの神経伝達物質のバランスの乱れが、症状に関わると考えられています。
薬物療法が主体となる
統合失調症の治療法には薬物療法、心理療法、社会復帰支援があります。主体となるものは薬物治療です。
1.薬物療法 |
抗精神病薬: 幻覚や妄想などの陽性症状を 改善する為に、最もよく使われる治療法です。 |
その他の薬: 気分安定薬、抗不安薬など、 症状に合わせて併用されることがあります。 |
2.心理療法 |
認知行動療法: 歪んだ考え方や行動パターンを 修正し、症状のコントロールを助ける治療法です。 |
精神療法: 患者さんの心の状態を理解し、 対人関係の改善を図る治療法です。 |
3.社会復帰支援 |
作業療法: 日常生活のスキルを向上させ、 社会復帰を促す治療法です。 |
職業訓練: 就労に向けての訓練を行います。 |
「状態が落ち着いてるから、もう薬を飲まなくても大丈夫かも!?」と勝手に薬を飲むのをやめると、1年以内に約80%の確率で再発をするようです。高血圧や糖尿病の方も、生涯薬を飲み続けないといけません。2人に1人が高血圧と言われています。
症状緩和に整体が出来ること
薬物療法が中心的な治療法ですが、近年では、体のケアも症状改善に役立つのではないかという注目が集まっています。その一つが整体です。
整体の効果について
筋肉の緊張緩和:統合失調症の患者さんの中には、慢性的な筋肉の緊張を抱いている方が多くいます。整体による施術は、この緊張をほぐし、リラックス効果をもたらす可能性があります。
血行改善:整体は血行を促進し、身体全体の代謝を向上させる効果が期待できます。結構が改善されると、脳への酸素供給も円滑になり、精神状態の安定に繋がる可能性があります。
自律神経の調整:統合失調症は、自律神経のバランスが乱れている状態とも関連が深いと考えられています。整体は、自律神経のバランスを整え、身体機能の安定を促す効果が期待できます。
精神的な安定:身体の不調が改善されることで、精神的な安定感が得られ、症状の緩和に繋がる可能性があります。
当院の治療の流れ
カウンセリング
まず今置かれている状態、身体のこと、困っていること、どうなりたいかなどをカウンセリングでお伺いします。(初回のみ)
姿勢、動作検査
姿勢、動作の検査をします(初回のみ)状態によっては、すぐに施術に入る場合があります。
施術
施術時間は35分ほどです。
今後の方針を決める
今後の方針を決めます。お体の状態にもよりますが、初回の施術を含めて6、7回は来院頻度をつめて計画的にご来院して頂きます。
お困りの方はお気軽にお問い合わせください。
東海道線・小田急線・江ノ島電鉄線 藤沢駅南口より徒歩3分
TEL | 0466-53-8667 |
受付時間 | 10:00~20:00(平日) 10:00~16:00(土日祝) |
定休日 | 毎週火曜日 |
お問い合わせ | contact@fujisawaseitai.com |
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