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片頭痛と緊張型頭痛の違い|症状・対処法・受診目安を解説

頭・首・肩

「頭が締めつけられるように痛い」

「こめかみがズキズキして、光や音がつらい」

「自分の頭痛が片頭痛なのか、緊張型頭痛なのか分からない」

このような疑問はありませんか?

片頭痛と緊張型頭痛は、どちらも病気や外傷が直接の原因ではない「一次性頭痛」に分類されます。しかし、痛み方や頭痛に伴う症状、身体を動かしたときの変化には違いがあります。

一方で、実際の症状が教科書どおりに分かれるとは限りません。同じ方が片頭痛と緊張型頭痛の両方を経験することもあります。

この記事では、

  • 片頭痛と緊張型頭痛の違い
  • 頭痛が起きたときの対処法
  • 医療機関を受診したほうがよい頭痛
  • 首や肩の緊張に対して整体でできること

について分かりやすく解説します。

片頭痛と緊張型頭痛の主な違い

特徴片頭痛緊張型頭痛
痛み方ズキズキすることが多い圧迫・締めつけられるような痛み
痛む場所片側または両側両側に出ることが多い
痛みの強さ中等度から強い軽度から中等度
身体を動かしたとき悪化することがある悪化しにくい
吐き気伴うことがある通常は強くない
光・音への過敏伴うことが多いあっても両方が強く出ることは少ない
主な持続時間4~72時間30分~7日間

これはあくまで代表的な特徴です。痛む場所だけで頭痛の種類を決めることはできません。

日本頭痛学会によると、片頭痛は片側に起こるとは限らず、両側に痛みを感じる方もいます。また、すべての片頭痛が脈打つように痛むわけではありません。日本頭痛学会「片頭痛の治療」

片頭痛とは

片頭痛は、発作的に起こり、4~72時間ほど続くことがある頭痛です。

代表的な特徴には、次のようなものがあります。

  • ズキズキと脈打つように痛む
  • 片側または両側が痛む
  • 階段の上り下りなど、日常的な動作で悪化する
  • 吐き気や嘔吐を伴う
  • 光・音・においを不快に感じる
  • 頭痛のために仕事や家事を続けにくくなる

片頭痛のある方の一部には、頭痛の前に視界がチカチカする「閃輝暗点」などの前兆が現れます。ただし、前兆のない片頭痛も多いため、閃輝暗点がないから片頭痛ではないとはいえません。

以前は血管の拡張だけで片頭痛が説明されることもありましたが、現在は神経や血管、その周囲の炎症反応などが関係する複雑な病態と考えられています。

緊張型頭痛とは

緊張型頭痛は、頭を圧迫されたり、締めつけられたりするように感じる頭痛です。

代表的な特徴には、次のようなものがあります。

  • 頭全体または両側が締めつけられる
  • 後頭部から首にかけて重く感じる
  • 痛みは軽度から中等度
  • 動いても大きく悪化しにくい
  • 強い吐き気や嘔吐は通常伴わない
  • 首や肩のこりを同時に感じることがある

長時間のデスクワーク、同じ姿勢、睡眠不足、精神的なストレスなどが重なると、首や肩の緊張を感じやすくなることがあります。

ただし、緊張型頭痛を単純に「首肩の筋肉だけが原因」と考えることはできません。痛みの感じ方や神経系の働きなど、複数の要因が関係すると考えられています。

一方で、首や肩の筋肉の緊張が頭痛に関係しているケースもあります。

特に当院では、胸鎖乳突筋など首まわりの筋肉にできたトリガーポイントを確認します。

トリガーポイントでは、筋肉そのものとは離れた場所に痛みを感じる「関連痛」が起こることがあります。胸鎖乳突筋の場合、こめかみや額、目の周囲、耳の後ろなどに痛みを感じることがあります。

日本頭痛学会では、緊張型頭痛を、圧迫・締めつけるような非拍動性の痛みで、多くは両側性と説明しています。日本頭痛学会「緊張型頭痛」

片頭痛と緊張型頭痛の両方が起きることもあります

「ズキズキする日もあれば、締めつけられるように痛む日もある」

「片頭痛と診断されたが、首や肩もいつもこっている」

このような方も珍しくありません。

同じ人が片頭痛と緊張型頭痛の両方を経験することはあります。また、頭痛が頻繁になると、その日の症状だけでは判断しにくい場合もあります。

そのため、痛む場所だけで自己判断するのではなく、次のような情報を記録することが大切です。

  • 頭痛が起きた日時
  • 痛みが続いた時間
  • ズキズキ・締めつけなどの痛み方
  • 吐き気の有無
  • 光や音がつらかったか
  • 動くと悪化したか
  • 使用した薬と服用日数
  • 睡眠、天候、月経、仕事などとの関係

頭痛ダイアリーをつけると、医療機関を受診した際にも症状を伝えやすくなります。

頭痛が起きたときの対処法

片頭痛が疑われる場合

片頭痛の発作中は、光や音などの刺激を避け、静かな場所で休むことが基本です。

医療機関から薬を処方されている場合は、医師の指示に従って使用してください。片頭痛には急性期の薬だけでなく、発作回数を減らすための予防治療が検討される場合もあります。

首を強く揉んだり、無理に運動したりすると、つらさが増すこともあるため注意が必要です。

緊張型頭痛が疑われる場合

同じ姿勢が続いている場合は、無理のない範囲で姿勢を変えたり、肩や背中を軽く動かしたりしてみましょう。

睡眠、休憩、運動習慣、仕事中の姿勢などを見直すことも大切です。ただし、頭痛が強いときや、いつもと症状が異なるときは、セルフケアを続けず医療機関へ相談してください。

鎮痛薬の使用について

鎮痛薬は、頭痛を我慢し続けるためのものではなく、適切に使用することで生活への影響を抑える大切な治療手段です。

一方で、片頭痛や緊張型頭痛のある方が、急性期治療薬を頻繁に使用すると「薬剤の使用過多による頭痛」が起こることがあります。

これは「薬を飲むこと自体が悪い」という意味ではありません。薬を使用する日が増えてきた、以前より効きにくくなった、頭痛の日数が増えたという場合には、自己判断で中止せず、医師や薬剤師へ相談してください。日本頭痛学会「薬剤の使用過多による頭痛」

すぐに医療機関を受診したほうがよい頭痛

頭痛のなかには、くも膜下出血、脳卒中、感染症など、早急な診断が必要なものがあります。

次のような場合は、整体ではなく医療機関を優先してください。

  • 突然起きた、これまでにない激しい頭痛
  • 時間とともに急速に悪化する頭痛
  • 意識がぼんやりする
  • 顔や手足の片側に力が入らない
  • 言葉が出にくい、ろれつが回らない
  • 発熱や繰り返す嘔吐を伴う
  • 頭をぶつけたあとに続いている
  • これまでと明らかに違う頭痛
  • 50歳以降に初めて起きた頭痛

特に、突然の激しい頭痛や意識障害、麻痺、言葉の異常などがある場合は、救急受診が必要です。日本頭痛学会「2次性頭痛」厚生労働省「脳血管障害・脳卒中」

頭痛に対して整体でできること

片頭痛の診断や治療は、医療機関の領域です。整体で片頭痛そのものを治すと説明することはできません。

一方、頭痛に悩んでいる方のなかには、次のような身体の不調を同時に抱えている方がいます。

  • 首や肩が張っている
  • 長時間のデスクワークで身体が固まる
  • 肩甲骨を動かしにくい
  • 同じ姿勢が続くと頭や首が重くなる
  • 睡眠不足や疲労が重なっている

ふじさわ整体院では、医療機関での診断や治療を優先したうえで、首・肩・背中の緊張や関節の動き、日常の姿勢などを確認します。

施術では、強く揉んだり首を無理に動かしたりするのではなく、身体の状態に合わせて負担を調整します。

当院では、頭痛のなかでも首や肩の筋肉の緊張が強く関係している緊張型頭痛は、施術による変化を実感していただきやすい症状のひとつだと考えています。

実際に施術をしていると、胸鎖乳突筋など首まわりの筋肉に強い緊張やトリガーポイントがあり、そこを押すことで「いつもの頭痛と同じ場所に響く」と感じる方が少なくありません。

このような場合には、首や肩の筋肉の緊張を緩め、首・肩甲骨などの動きを整えていくことで、頭痛の軽減を目指します。

また、実際の頭痛は「片頭痛だけ」「緊張型頭痛だけ」ときれいに分けられないことがあります。

片頭痛の特徴がある方でも、首や肩の緊張が重なっているケースでは、身体へのアプローチによって頭痛の頻度や首肩のつらさが軽減することがあります。

もちろん、片頭痛そのものを整体で治療するという意味ではありません。片頭痛については医療機関での診断・治療を基本としながら、同時に存在する首や肩の問題に対して整体を行う、というのが当院の考え方です。

まとめ

片頭痛と緊張型頭痛には、次のような違いがあります。

  • 片頭痛は、動くと悪化し、吐き気や光・音への過敏を伴うことがある
  • 緊張型頭痛は、両側を締めつけるような痛みが多く、動作で悪化しにくい
  • 同じ人が両方の頭痛を経験することもある
  • 痛む場所だけで自己判断するのは難しい
  • 突然の激痛や神経症状がある場合は医療機関を優先する
  • 首肩の緊張が重なっている場合は、身体の状態を整えることが選択肢になる

頭痛を繰り返している場合は、まず頭痛外来、脳神経内科、脳神経外科などで相談し、ご自身の頭痛の種類を確認することが大切です。

医療機関で必要な検査や治療を受けたうえで、首や肩の緊張、姿勢、身体の動かしにくさにもお悩みの場合は、ふじさわ整体院へご相談ください。

FAQ

片頭痛は必ず片側だけが痛みますか?

いいえ。片頭痛という名称ですが、両側に痛みを感じる方もいます。

閃輝暗点がなければ片頭痛ではありませんか?

閃輝暗点などの前兆がない片頭痛もあります。前兆の有無だけでは判断できません。

肩こりがあれば緊張型頭痛ですか?

肩こりは緊張型頭痛に伴うことがありますが、片頭痛の方が首肩のこりを感じることもあります。肩こりだけで頭痛の種類は判断できません。

片頭痛に整体は有効ですか?

片頭痛そのものの診断・治療は医療機関で行います。整体では、併存する首肩の緊張や身体の動かしにくさに対して施術を検討します。

この記事を書いたスタッフ

院長 河原敏彦

ふじさわ整体院の院長です。
体のことを分かりやすくお伝えできるよう心がけております。お気軽にご質問ください。

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