こんにちは。
『ふじさわ整体院』の嵯峨です。
女性なら誰もが気になる更年期や更年期障害。
知ってるようで知らなかった月経、女性ホルモンについてや更年期障害で起こること・かかりやすい病気を知っておくことに損はないはず。
そんな更年期のあれこれや、整体でお役に立てることをこの記事でお伝えいたします。
更年期とは?
更年期は閉経の前後5年のことを言います。
つまり、閉経前の5年間と閉経後の5年間の合わせて10年を更年期というのです。
「私は更年期がなかった!」「私には更年期なんてない!」なんてことはなく、更年期は誰にでも思春期が訪れるのと同様に誰にでも訪れます。
個人差はありますが、一般的に45~55歳に更年期となることが多いと言われています。
「子宮」・「卵巣」について
「子宮」
○位置
小骨盤内
小骨盤のなかには直腸、卵巣、膀胱、子宮があります。
子宮は直腸のお腹側、膀胱にかぶさるように前屈したような形で位置しています。
〇大きさ(非妊娠時)
長さ 7㎝
最大幅 4㎝
厚さ 2.5㎝
〇形
縦に切るとカクテルグラスのような形
上から子宮体部、細い脚の部分を子宮頚部、底にあたるのが子宮膣部です。
〇役割
大きな役割のひとつとしては胎児をおおよそ10か月間育て、分娩するまでを担っています。
「卵巣」
〇位置
手のような形をした卵管采と向かい合うように位置しています。
〇大きさ(成熟卵巣)
長さ 約2.5~4㎝
幅 約1.2~2㎝
厚さ 約1㎝
重さ 約6g
〇形
楕円形・だいたいアーモンドの種くらいの大きさ・形をしています。
卵胞・黄体が1か月サイクルで成長したりしぼんたりするため、表面が凸凹しています。
ただし、年齢を重ねて閉経を迎えると凸凹せずに縮んでしまうのです。
月経・閉経についてとホルモンのはなし
<月経のメカニズム>
①視床下部
【性腺刺激ホルモン放出ホルモン】
↓
②下垂体
【卵胞刺激ホルモン】
↓
血液中にのって体中を回って卵巣にたどり着く➤卵胞が成長
③成長した卵胞
【卵胞ホルモン(エストロゲン)】➤子宮内膜を増殖して厚くする
また、下垂体にフィードバックして作用
【黄体化ホルモン】➤〇卵巣 卵胞が破裂し、卵が排出される(排卵)
↓
④排卵したあとの卵胞が黄体化ホルモンによって黄体となる
【黄体ホルモン(プロゲステロン)】➤子宮内膜の厚みを維持する
⑤排卵された卵が受精すれば妊娠
妊娠ができなければ、卵・黄体ともに24時間ほどで体に吸収される
➤黄体がなくなることによって【黄体ホルモン(プロゲステロン)】が減る
↓
子宮内膜の厚みを維持することができず、剥がれ落ちる(月経)
このサイクルをおおよそ1か月かけて行っています。
卵胞とは、卵巣の中にある細胞です。わたしたちが生まれたときに100万個あると言われています。
毎月上記のサイクルを行っているのですが、1回に20個くらいの卵胞が発育するのですが、排卵に至るのはたった1個のみ。
そして、100万個ある卵胞は増えずにおおよそ40年かけて減り続け、なくなったときが「閉経」のときとなるのです。
エストロゲンは「美人ホルモン」とも呼ばれています。
10代~20代にたくさん出ますが、悲しいことに30代からは少しずつ出る量が減っていってしまうのです。
子宮内膜を厚くするという働き以外にも役割があります。
●女性らしい体を作る
●カルシトニンやビタミンDの活性化を促す
●インスリンや一酸化窒素の分泌を促す
影響を受けやすいホルモン
【カルシトニン】
骨の形成を促進させる役割があり、骨を強く硬くするだけでなく筋肉の伸び縮みさせるときや神経の興奮を抑えるときにも使われます。
【ビタミンD】
カルシウムの吸収を促し、骨をつくる細胞を活性化させる役割があり、エストロゲンを活性化させるという役割があります。
【インスリン】
血液中のブドウ糖が増えたとき、肝臓や筋肉にエネルギーとしてためておくという役割があります。インスリンが不足すると食べても食べても栄養不足(糖尿病)になってしまいます。
【一酸化窒素】
こんな名前ですが、ホルモンのなかのひとつです。動脈のまわりにある筋肉を緩めて血管を広げるという役割があります。また、エストロゲンの分泌を高めてくれます。
更年期障害で起こる症状とは?
エストロゲンが減少すると、エストロゲンによって分泌が促されていたホルモンへも影響を及ぼすことになります。
エストロゲンが減少する更年期にはさまざまな障害が起こります。
この更年期に起こる障害を「更年期障害」と呼ぶのです。
●ホットフラッシュ
突然、首や顔が熱くなる
のぼせたような感覚のあとに冷えや寒気がくる
●倦怠感
だるい
やる気がでない
●頭痛
頭がしめつけられるように痛い
ズキズキとした拍動性のある頭痛
●胸が苦しい・息がしづらい
喉のつまり感
動悸や息切れがする
●めまい
ふわふわとした浮遊感のあるめまい
耳の閉塞感・耳鳴り
●手のこわばり
手指の関節がこわばって動かしづらい
手指の関節の痛み
●肩コリ・腰痛
首~肩にかけて重いような痛み
腰が張っている
●便秘または下痢など胃腸の不調
下腹の張り感
胸やけ・酸っぱいものの込み上げ
●むくみ
指がむくんで指輪がはずせない
夕方に脚がパンパンに張ってしまう
●目・皮膚のトラブル
目が乾きやすい・疲れやすい
湿疹や蕁麻疹が出るようになった
●乳房の張りや乳首の痛み
乳房が張って痛い
乳首のピリピリとした痛み
●持病の悪化
高血圧・糖尿病
脂質異常症・リウマチなど
●心の不調
「イライラする」・「急に悲しくなる」といった情緒不安定
不安感・焦燥感
自己否定・自己嫌悪感
不眠・眠りが浅い
閉経前後にかかりやすい病気
●子宮筋腫
子宮にできる良性の腫瘍です。
小さなものまで含めればほとんどの女性があるといっていいほどで、約半数の人が無症状で過ごしています。ただし、子宮筋腫が進行することによって日常生活に支障が出るほどのトラブルが発生することもあります。
●子宮体がん
出産経験がない、肥満、内膜増殖症、無排卵周期性がある人はリスクが高いことが考えられます。更年期に不正出血があったら、婦人科で検査を受けることをお勧めします。
子宮頚がんは30~40代がピークですが、子宮体がんは女性ホルモンの乱れなので50代に多いのです。
●卵巣がん
卵巣腫瘍のうちの悪性腫瘍を指します。卵巣はもともと小さいことから腫れていても症状がでず、悪くなるまで気が付かないことが多いです。
妊娠・出産経験がない、月経不順、肥満、排卵誘発剤を使用したこのある方はリスクが高いと言われていますので、定期的に検診を受けましょう。
●乳がん
早期に発見すれば、治る確率がとても高い乳がん。セルフチェックとともに、遺伝しやすいといわれていますので、親族にかかった方がいらっしゃる方は特に検診をお勧めします。
●甲状腺の病気
【副甲状腺ホルモン】
カルシウムが不足すると骨や歯が弱くなるだけでなく、血液が酸性に傾いて免疫機能が低下したり、手や足がしびれたりします。そうならないようにするために血液中のカルシウム量を監視してくれている役割をしています。
ビタミンDとともに働く性質を持っているため、エストロゲンによって促進されていたビタミンDが減ることによって副甲状腺ホルモンも減ってしまうのです。
甲状腺の病気で最も多いのはホルモンが少なくなる「橋本病」。
・低体温
・体重が増える
・むくみやすい
・うつっぽい
など、「橋本病」ではさまざまな症状がでます。中高年の女性の5~10人に1人がかかると言われています。
●メニエール病
若い時から症状がでることもありますが、更年期以降に増える病気のひとつです。
●糖尿病
インスリンが減ることによってかかりやすくなります。
●動脈硬化症
一酸化窒素が減ることによって血液が流れる量が減り、血栓ができやすくなってしまします。
●変形性関節症
カルシトニンの不足によって、骨がもろくなるだけでなく、筋肉や腱も伸縮性が低下してしまいます。もともと加齢とともに炎症を起こしやすくなっていますので、進行が早まってしまうのです。
●自己免疫疾患
関節が腫れて痛む関節リウマチ、目や口が渇くシェーグレン症候群など、免疫反応に異常を起こしてしまう疾患にかかりやすくなってしまいます。
整体でできること
「更年期障害」を乗り越えるためには、ホルモン補充治療法(HRT)や漢方薬などがあります。
婦人科で受けることが可能なホルモン補充治療法(HRT)は個人差はあれど症状が緩和・改善されることが多いようです。
整体では、ホルモンを補充することはできません。ただし、ホルモンの減少によって硬くなりやすい筋肉を緩めることはできます。
ツラい肩コリや腰痛の症状を緩和することによって少しでも気持ちを楽にしてもらいたいと考えています。
更年期は10年間もあります。嵐が過ぎ去るのを待つにしては長すぎる期間です。
不安なことや、抑えきれない気持ちの変化などあると思います。私たちにそれを取り除くことはできないですが微力ながら寄り添って乗り越えるあなたのお手伝いをさせてください。
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