ふじさわ整体院の若林です。
「膝が痛くて正座が難しい」方へ向けて記事を書いていきます。
考えられる原因やセルフストレッチとエクササイズを載せていきますので、
膝が痛くて正座が難しい方は、最後まで目を通してみてください。
目次
なぜ正座が難しくなるのか?【関わる関節と筋肉】
正座の動作は、膝を曲げる動きだけで行われているわけではありません。
関わる関節
股関節の屈曲(脚を曲げる)+膝関節の屈曲(膝を曲げる)+足関節の底屈(足の甲を伸ばす)動きで成り立っています。
正座が難しくなるのは、膝だけに問題があるわけではないのです。上記の3つの関節のうち、どれかに問題が起こると他の関節にも影響を及ぼします。この事を運動連鎖といいます。
また、正座の動作には、以下の筋肉(下肢の前側と後ろ側の筋肉)が関わっています。
関わる筋肉は、太ももの筋肉・ふくらはぎ・すねの筋肉です。
関わる筋肉 以下の筋肉の柔軟性が大切になります。
脚を曲げる➡ | 大腿四頭筋の柔軟性 |
膝を曲げる➡ | 大腿四頭筋・ハムストリングス・下腿三頭筋の柔軟性 |
足の甲を伸ばす➡ | 前脛骨筋の柔軟性 |
前側の筋肉:大腿四頭筋(太ももの前側の筋肉)と前脛骨筋(すねの筋肉)
後側の筋肉:ハムストリングス(太ももの後ろ側の筋肉)と下腿三頭筋(ふくらはぎの筋肉)
体の前側と後ろ側の筋肉はお互いにバランスをとっています。この事を拮抗バランスといいます。
筋肉の前側が過度に縮んでいたり、後ろ側が過度に伸ばされている状態では、本来ある拮抗バランスが乱れてしまいます。結果、体の歪みにつながります。この拮抗バランスの乱れは、正座を難しくさせる原因になります。
大腿四頭筋⇔ | ハムストリングス |
前脛骨筋 ⇔ | 下腿三頭筋 |
正座とは?【そもそも正座は体に負担なのか?】
まず、正座とは日本独特の文化です。生まれつき椅子に座る様式の西洋人は、膝を深く曲げる事が苦手だと言われています。
膝を深く曲げ、床に座る➡床から立ち上がる動作は、自然な屈伸運動になっています。
膝の骨の変形、変形性膝関節症と診断をされている(特に進行が進んでいる)方は、正座の動作が負担になります。その為、医師からは膝への負担と痛みの軽減の為に、椅子に座る様式の生活を勧められます。
本来は正座の動作の中には、自然な屈伸運動と足腰の筋力をキープする役割があります。
正座の動作が悪いものではありません。年齢を重ねると必然的に、正座をする動作は難しくなっていきます。加齢とともに、椅子を使う洋式の生活へシフトチェンジする事は自然な流れとも言えます。
原因 加齢による水分量の減退
私たち人間の体の約6割は水分で出来ていると言われています。
加齢とともに、軟骨・関節・筋肉の水分量も減っていきます。
- 加齢による骨の変形(軟骨同士がすり減り、溶け合っていく事)
- 加齢による筋肉量の低下
- 運動量の低下による筋肉量の低下・筋萎縮(トリガーポイントが形成される)
現状正座をする事によって、膝が痛む場合は、無理に正座をせず椅子を使用する事をお勧めします。
同時に、この後のセルフケアを取り入れてみて下さい。
正座が難しい方の特徴【原因の考察7つ】
変形性膝関節症→膝関節を動かす骨の変形です。進行が進むと、膝の曲げ伸ばしの動作が難しくなります。正座は、膝を曲げる動作が必要となります。
変形性股関節症→股関節を動かす骨の変形です。進行が進むと、脚の曲げ伸ばしの動作が難しくなります。正座は、脚を曲げる動作が必要になります。
変形性足関節症→足関節を動かす骨の変形です。進行が進むと、足首の曲げ伸ばしの動作が難しくなります。正座は、足の甲を伸ばす動作が必要になります。
肥満→肥満も正座が難しくなる原因の一つです。正座は出来ても、肥満傾向の方は、正座時の座高が高くなりやすくなります。また、神経を圧迫しやすく短時間で足の痺れを訴える方も多いです。
足首が硬い方→足首が硬く柔軟性がないと、足首を伸ばすことが不十分で、正座が難しくなります。
膝が伸びない方→普段の生活習慣が関係します。立位時、軽く膝を曲げて立っている方はこの状態で筋肉が形状記憶されてしまいます。膝を伸ばす事だけではなく、膝を曲げる動作も十分に力を発揮できません。
加齢→加齢による骨の変形・筋肉量の低下・筋萎縮が関係します。
セルフストレッチ3選
伸ばしたい方の足の甲を、反対側の手で持ち、そのままお尻に近づける。ふらつきやすい為、反対側の手は壁に触れておきます。
両膝はそろえるイメージ、両足は正面を向けます。
椅子やベッドに足(かかと)を乗せます。
椅子に座り、伸ばす方の足の外くるぶしを
反対側の太ももに乗せます。
セルフマッサージ3選
椅子に座ります。まずは、膝のお皿の上のあたりの太ももを両手で挟み込みます。矢印の様に、親指を左右に動かしてください。親指は、立てるイメージ。ゴリゴリと筋肉を感じることができます。
膝のお皿の上とそけい部は、念入りにマッサージをしてください。まずは、30秒から続けてみてください。 親指は力を入れすぎず、力加減は痛気持ちいい程度で行います。
本来は膝のお皿は上下や左右に動かすことができます。膝のお皿が動きが悪くなると、正座の動作が難しくなります。
膝のお皿に指をそえて、上下に10回・左右に10回動かします。
膝のお皿の下には、膝蓋下脂肪体があります。衝撃クッション機能や、膝のお皿の動きをよくする役割をしている脂肪の組織です。ここには、多くの神経が通っており、痛みが発生しやすい場所です。 膝蓋下脂肪体は、膝を伸ばすと膝のお皿の下に出てきます。反対に膝を曲げると、膝のお皿の奥にしまいこまれます。
まとめ
①正座が難しくなる原因は、膝だけの問題ではない。
②正座をした際の膝の痛みは、膝だけの問題ではない。
③加齢になると、正座の動作が難しくなることは自然なこと。
④正座が難しくなる原因は、関節の動き・筋肉の柔軟性・生活習慣が関係している。
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