坐骨神経痛で病院にかかっている。梨状筋症候群と言われたけれどよく分からない。どうすればいいの?
まだ若いから椎間板ヘルニアとか脊柱管狭窄症じゃないと思っている。足の痺れを何とかする方法はないかな?
とお悩みではありませんか?
坐骨神経痛は整体で治るのか、疑問に思われる方も多いと思います。
治るものと治らないもの両方ある、というのが正解です。
●治るもの⇒筋肉の緊張トリガーポイントが原因で起こっている症状
●治らないもの⇒それ以外の原因(椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症など)で起こっている症状
となります。
この記事では、整体で改善が見込める、筋肉の緊張や血行不良からくる坐骨神経痛について述べていきます。
坐骨神経痛の原因となるトリガーポイントが生じる筋肉を3つご紹介していきます。
目次
①坐骨神経と関係が深い 梨状筋
お尻のインナーマッスルです。股関節の外旋(つま先を外に向ける動き)の時に働きます。
坐骨神経痛で病院に行って椎間板ヘルニアなどの病変が見つからないと「梨状筋症候群」と言われることがあります。整形外科の教科書の定義によると
坐骨神経が生理的狭窄部位である梨状筋部で圧迫を受けるもの
標準整形外科 P814 末梢神経損傷より
とあります。言葉は難しいですが下のイラストを見ればすぐに分かります。
黄色い坐骨神経が梨状筋のすぐそばを通っているのが見て取れます。
この筋肉が硬く短くなることで坐骨神経を締め付け、足先までしびれを起こすことが整形外科学で確かめられています。
梨状筋にアプローチする方法
大殿筋のおくにある筋肉で、触診するのが難しいです。「股関節の外旋」という動きをする筋肉なので下の写真の様に股関節を動かしながらポイントを探っていきます。
筋肉を正確に触診するのは極めて難しいですが、ストレッチをかけるのはそれほど難しくはありません。
仰向けに寝たまま、片足だけを4の字に組み、手前に引き寄せるようにすると伸ばせます。
坐骨神経痛がない方でもこのストレッチをやってみると、筋肉が固まっているのが感じられることと思います。両方やると左右で大きな差があることに驚かれるかもしれません。
座ったままでもできます。写真の様に脚を組んで、上半身を前に倒すと伸びます。
動画で詳しくストレッチ法を確認する!
そもそも脚がしびれている方は、写真の様に脚を組む事さえ難しい場合が多いです。
股関節より先に、ふくらはぎ⇒太もも、と末端から順にストレッチをかけてあげると良いです。
左右差がなくなるまでこれらのストレッチを励行してみてください。根気よく何日も続ければ、ずいぶんと足腰が楽になったと感じられる日がくるはずです。
②足先までしびれを起こす 小殿筋
大殿筋という筋肉はだれしも耳にしたことがあると思います。
その奥には中殿筋、小殿筋という筋肉もあります。トリガーポイントが生じると、腰痛、坐骨神経痛を引きおこすことで知られています。
筋肉は奥まっていくほど大きさは小さくなり、微細な動きを担当するようになります。
またトリガーポイントが生じた時に、遠くまで関連痛を響かせることになります。
大殿筋・中殿筋と比較すると分かりやすいです。
左の大殿筋は、せいぜい周りのお尻にしか痛みを飛ばしません。
右の中殿筋も仙骨の当たりに痛みを飛ばすのみで、脚のしびれとは関係しません。
小殿筋とトリガーポイントと関連痛を飛ばす範囲がまるで違うのが分かります。
深層筋のトリガーポイントほど重たい症状を引き起こし、しかもリリースするのが難しいです。これはお尻の筋肉に限ったことではありません。
小殿筋のアプローチの方法
この筋肉は「経皮的には触診不可」つまり、皮膚の上から筋肉を触って「小殿筋はこれだ!」と探り当てることはできないという事です。
施術を受ける方に横向きに寝てもらい、骨盤の骨の形に沿って小殿筋の位置を探り押していきます。ポイントに当たると
そこを押されると脚まで響きます!
と言われることがあります。
関連痛がでたことによって、小殿筋にアプローチできたことが後から確認できるわけです。施術をする側とされる側が信頼関係のもとで良好なコミュニケーションがとれていることが欠かせません。
特別な技術でアプローチするというよりも、基本的な知識に基づいて丁寧に奥まで圧を入れていくことが大切です。
一般の方がこの筋肉にアプローチするのは極めて難しいです。
困ったときは専門家にご相談ください!
③腰痛の原因にもなる ハムストリングス
ハムストリングスは、いわゆるもも裏の筋肉です。名前を知っている方も多いでしょう。しかし4つの筋肉が集まってできているとはご存じない方の方が多いかもしれません。外側と内側に2つずつついています。
●外側・・・大腿二頭筋(長頭・短頭で2つに分かれる)
●内側・・・半腱様筋・半膜様筋
坐骨神経の走行から言って、このハムストリングスが関係が深いことが見て取れます。
またハムストリングスの柔軟性が低下したまま放置されているいると、腰痛やぎっくり腰を起こしやすくなります。
体が硬い人は要注意!坐骨神経痛の方への検査法
脚に痛みやしびれが出ている時、椎間板ヘルニアかどうかを確かめる、整形外科学的検査法があります。下の図のようにしびれが出ている方の足をまっすぐに上げていく方法です。
仰向けで寝た状態で、脚をまっすぐ挙げていくだけで強い痛みや痺れが出る場合は陽性です。(この検査だけで椎間板ヘルニアと診断できるわけではありません)
ハムストリングの柔軟性には個人差がありますが挙げる脚の角度は70度が基準となります。
これは整形外科ではSLRテスト(下肢伸展挙上テスト)と言います。
名前がとても難しいですが、
・S⇒ストレート ・L⇒レッグ ・R⇒レイジング
の略で、要するに膝を伸ばしたまま足を上に挙げればいいわけです。
ブラガードテストと言ってSLRと組みあわせてさらに詳しく検査する方法もありますが、ここでは割愛します。要するに坐骨神経にストレスがかかることをわざとやって、痛みや痺れが誘発されるかどうかを見るわけです。
ハムストリングスのアプローチの方法
腰痛・坐骨神経痛の予防ケアのためにハムストリングスの柔軟性を保っておくことが重要です。
ハムストリングスへのアプローチ法は前の「梨状筋」「小殿筋」と比べて直接触ることもできるのでカンタンと言えます。ストレッチが有効です。
体育の授業の準備運動でやった「長座体前屈」でももちろん、ストレッチはかかります。
ただこの方法では体が硬い人には伸び感より、痛みを強く感じてしまうかもしれません。
専用のゴムチューブ(なければタオルで十分です)を使って、片足ずつストレッチする方法がオススメです。
心臓より高い位置に脚が上がるので、血流の改善・むくみの解消効果も期待できます。
足を外に開いたり、うちに倒したりすることにより、先ほどご紹介した外側ハムストリングスと内側ハムストリングスをのばし分けることが出来ます。
左右の可動域を比較してみたり、ストレッチをしながら深呼吸したり、自分の体と対話するような気持でケアすると効果的です。
触診の難しい深層の筋肉は専門家に任せるとして、表面の大きな筋肉(アウターマッスル)は自分でもケアできるようにするといいでしょう!
◎まとめ
●坐骨神経痛は筋肉の緊張・トリガーポイントで起きることがある
●関係が深い筋肉の代表は①梨状筋②小殿筋③ハムストリングス
●自分でケアできる部分と、専門家に任せた方が良い部分がある。
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