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五十肩を治したいけど施術に不安。PNFとは?

頭・首・肩

こんにちは。

「ふじさわ整体院」の嵯峨です。

五十肩でなかなか上がらなかった腕がようやく徐々に上げられるようになってきたけど、ある角度から上げるのが怖い……。

腕をある角度から上げると痛いと分かっているから上げるのを控え続けているの

なんてことはないでしょうか?

それらは「順応性短縮」によって起こっている可能性があります。

なかなか聞いたことのない「順応性短縮」ですが、五十肩だけでなくさまざまな症状・不調となって現れます。

この記事では、五十肩などで施術を受けるに当たって行われるPNFについてご紹介します。

五十肩は治したいけど、無理に動かされたりするのが不安と感じている方はこの記事を読むことによって不安が軽減されると思います。

目次

順応性短縮について

可動域を広げる意義

PNFとは?

PNF使うべきタイミング

肩関節の外転に対するPNFのやり方

まとめ

順応性短縮について

本来であれば動かすときに伸縮するべき軟部組織(筋肉・腱・靭帯)が安静にしているときにも常に収縮してしまっている現象のことをいいます。

軟部組織(筋肉・腱・靭帯)が常に収縮してしまっていることによって骨を引っ張った状況が継続するため、関節の可動域低下・歪み、筋力の低下、動作時の違和感を発生させる可能性があります。

また、軟部組織(筋肉・腱・靭帯)が収縮していると血行も乏しくなるため、老廃物が溜まりやすくなります。そうすると過剰な負荷・使い過ぎにより発生した軟部組織の微小な損傷も修復されにくくなるのです。

そのため、トリガーポイントの発生の温床となります。つまり、痛みの原因となるコリが育つのに絶好の環境ということになってしまうわけです。

<「痛み」による関節可動域の低下>

一般に筋肉というのは自らストレッチをしよう!と思ってしなくても、日常の局面局面で重力による自然な伸長によって柔軟性と長さを保っています。

例えば、高い場所にあるものを取ろうとするときに手を伸ばしてみたり、つま先立ちになってみたり、しますよね?

手をのばす=背中の筋肉(広背筋や僧帽筋の下部繊維など)がストレッチされる

つま先立ちになる=すねの筋肉(前脛骨筋など)がストレッチされる

この時に伸びている筋肉たちは手をのばす・つま先立ちになることをやめたら伸びたままではなく、また元の長さに戻ります。

このように私たちはあらゆるシチュエーションで筋肉を伸長(ストレッチ)させて柔軟性を、また伸び縮みさせながらもある一定の長さをキープしているのです。

ですが……

五十肩のように角度まで腕を上げると「痛い」という状況で一定の期間過ごすことになります。

そうすると、みんな「痛い」のは嫌ですから無意識にブレーキをかけるように筋肉を緊張させる習慣を身につけてしまいます。

結果的に、関節の可動域が低下して筋肉がその習慣に順応して短縮(緊張)することになるのです。このことを順応性短縮といい、症状の悪循環(慢性化)を招いてしまう事となってしまいます。

痛い!!➤もうこれ以上腕を上げたくない!いやだ!➤関節の可動域低下・順応性短縮➤症状の悪循環(慢性化の完成)

本来、五十肩は1年ほどで回復すると言われていますが、この悪循環へ陥ってしまえばしまうほど回復は遅くなってしまうことが考えられます。

可動域を広げる意義

軟部組織(筋肉・腱・靭帯)の順応性短縮を改善することが症状の慢性化を断ち切ることに繋がります。

このあと解説しますが、PNFは悪循環・慢性化を避ける効果が期待できるとされています。

本来、痛みがなければ動かせていたはずの関節・筋肉を少しずつ動かして「そこまでなら痛みなく動く」ということを徐々に身体に思い出してもらえるようにするのです。

一度、可動性を回復することができれば、ご自身が日常生活のなかで関節の本来の動きを十分に使うことができるようになってきます。

そうすると、五十肩の悪化や慢性化を防ぐことができ、自然治癒能力が促されることとなるのです。

このきっかけをつくるために用いるのがPNFとなります。

PNF(Proprioceptive Neuromuscsclar Facilitation)とは

1940年代、アメリカで医師と理学療法によって開発された運動療法です。

治療には、保存療法・薬物療法・物理療法・運動療法4つの方法があります。

PNFはこの中で運動療法にあたり、日本語だと「固有受容性神経筋促通法」と訳されます。

Proprioceptive(固有受容器)

動かす方向と速さ・力の入れ加減・他動的に伸長および収縮されたときの筋肉の緊張度をつかさどるだけではなく、皮膚の感覚・視覚・聴覚なども刺激されます。

Neuromuscsclar(神経筋)

神経に働きかけて身体を動かす筋肉に関係すること

Facilitation(促通)

動作や機能を回復させて動かしやすくすること


筋肉の収縮には等尺性収縮と等張性収縮という2つの収縮の仕方があります。

聞き慣れない言葉なので難しく聞こえますが、内容的には簡単です。

〇等尺性収縮

<筋肉の長さは変わらないですが、負荷によって張力がかかって収縮すること>

トレーニングを例にしますと・・・

ウォールシットなどがあげられます。

じーっと静止することによって筋肉に対して負荷をかけるトレーニングです。

●ウォールシット

簡単に言うと、空気イスです。

壁に頭~背中をつけ、膝を90度曲げて何秒か静止します。

そのうち太ももがプルプルしてきますよね?

大腿四頭筋(前もも)・ハムストリングス(裏もも)の長さは一定ですが、ウォールシットをすることによって張力・負荷がかかって収縮します。

〇等張性収縮

<負荷がかかる張力は一定ですが、筋肉は収縮します>

トレーニングを例にしますと・・・

スクワットなどがあげられます。

筋肉を伸び縮みさせて動かすことによって負荷をかけるトレーニングです。

●スクワット

大腿四頭筋(前もも)・ハムストリングス(裏もも)への張力は一定ですが、股関節や膝関節を曲げるとともに筋肉が収縮し、繰り返すことによって負荷がかかります。

PNFではPIRの性質を利用して行います。

PIR(Post Isometric Relaxation)「等尺性収縮後弛緩」

先ほど説明したようにPNFは等尺性収縮ですので、筋肉の長さを変えずに一定の時間収縮させたあとにその筋肉は緩むという現象です。

この性質を利用し、筋肉・神経を「ごまかし」、筋抵抗が少なくなった瞬間に筋肉を伸ばして関節を動かす手技です。

PNF使うべきタイミング

五十肩には「凍結進行期」「凍結期」「解凍期」の3つの段階があります。

PNFが適応となるのは「解凍期」です。

「凍結進行期」「凍結期」に行ってしまうと痛みを増幅・慢性化させてしまうおそれがあります。

では、「解凍期」と判断するためにはどうしたら良いのでしょうか?

「凍結進行期」では、とにかくある角度に腕を上げると激痛が走るという特徴があります。

「凍結期」となると、痛みの度合いは少し減り、激痛というほどではなくなってきますが、ある角度から腕を上げるということができなくなるという特徴があります。

「解凍期」になると痛み・可動域ともに回復傾向に向かっていく特徴があります。

五十肩はおおよそ1年で回復されるといわれていますが、「凍結進行期」「凍結期」には無理に関節操作をして動かすということはせず、順応性短縮してしまっている筋肉をリリースします。

そうすることによって、少しでも進行を遅らせつつ防いでおくのです。

そして、「解凍期」に入る頃合いを患者さまとコミュニケーションを取りながら見計らい、PNFなどの運動療法を取り入れていきます。

肩関節の外転に対するPNFのやり方

今回ご紹介するPNFは肩の外転動作において制限がかかってしまった場合となります。

今回のような場合、内転を行う筋肉の緊張が強くて外転が制限がかかってしまっています。

なので、この内転を行う筋肉に等尺性収縮をおこさせてそのあとにストレッチを行います。

患者さまには、施術者の手のひらに向かって全力の8割で押してもらいます。

施術者が「3,2,1、ハイ」と言いますので、「ハイ」のタイミングで脱力してください。

このとき、施術者は患者様の8割の力に対し、同等の力で抵抗することによって肩関節の内転動作の機能を持つ筋肉に対して等尺性収縮をおこさせます。

「ハイ」のタイミングで患者様が脱力するとともに施術者も脱力します。

このときにPIR(Post Isometric Relaxation)の性質により、緊張している筋肉が緩むということです。

このあと2~3秒静止したのちに、肩を外転方向へと少しずつ動かします。

この操作を繰り返すことによって徐々に肩関節の外転の可動域が広がっていきます。

このときに患者さまが痛いのに無理に操作することはしません。なぜなら患者さまが緊張してしまっているとストレッチは成功しないからです。

なので、私たちは患者さまとコミュニケーションを取って安心して受けられるように努めて行います。

まとめ

・PNFとは、筋肉に等尺性収縮を起こさせたのちに弛緩するというPIRの性質を利用した運動療法

・PNFを行うべきタイミングは凍結期の後期~解凍期

・患者さまへ不安感や緊張をさせないように、コミュニケーションを取ってPNFを行います。

この記事を書いたスタッフ

スタッフ 嵯峨明日香

ふじさわ整体院のスタッフです。
毎日お客さまの身体のお悩みを解消することを第一に仕事に取り組んでいます。

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