整体師として活躍するうえで、カウンセリング力は施術力と同じくらい大切です。
「私は話下手だから」と悩んでいる方もご安心ください。日常会話の得手不得手とカウンセリングは全く別物です。
ちゃんとノウハウを学んでいけば必ずできるようになりますよ!
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リピートの3要素
同じように施術を習ってもうまくリピートがとれる人ととれない人で明確に差が現れます。
同じ職場にいて複数のスタッフがいて自分だけリピートが悪いと心穏やかではいられません。
「客層が悪い」と言い訳する人が多いですが現に慎まなければなりません。
整体師として成功するためには、いかなるときも決して人のせいにすることなく厳しく自分の在り方を見つめなおすことが大切です。
長年経験を積めば自然とリピート率が上がるわけでもありません。慣れや惰性によって自分のリピート率が落ちることもあります。自分で気づいて自分で修正する以外、改善方法はありません。
と言われます。
小手先・口先だけでは、うまくいきません。心・技・体を磨くことで人様のお役にたてる施術家になっていきます。
人間力を磨く方法は「施術がうまくなりたい」「人の話をもっと深く理解できるようになりたい」と願いながら日々行動することです。
整体師として院にいるときだけでなく日常普段の生活の中が成長の場と思うことが大切です。あらゆる人に敬意を払い相手の本心を知りたいとおもって傾聴する姿勢をつねにとりつづけます。
会話は聞き手が支配している
テレビのトーク番組では、流暢にしゃべったり、面白言うことといったり、素早く切り替えしたりする人がもてはやされます。
カウンセリングの場では、そのようなトークの技術は一切不要です。
ただ静かに穏やかに、深く相手の話に興味を持って聞くだけです。
聞かせていただいた内容に興味を持ってもっと相手の事を知りたいと思って質問します。
どんな質問をするかによって、どんな話が引き出せるかが変わってきます。実は会話の主導権は聞き手が握っているのです。
相手の話に面白いと興味を持って、質問をすればもっと面白い話を聞きだすことができます。会話が苦手と悩んでいるひとは相手の話を芯から面白がることができれば、キレイに解決します。
会話は「ドッチボールでなくキャッチボール」といわれます。ついつい相手の投げた球ではなく自分の手持ちの玉を投げてしまうので注意が必要です。
7聞き:3話し
会話の割合は相手が7で自分が3くらいが望ましいとされています。(無口な方もいらっしゃいますのですべてのケースに適応するわけではありません)
自分が話す倍以上を相手に話してもらうという感覚が大切です。心理カウンセリングでは「9:1」や「10:0」で相手に話してもらう事もあるようです。
整体の場合は身体の悩みを相談されるので、聞かれたことはこちらからしっかり説明する必要があります。
未熟な頃は説明過多になって聞かれてもいないことまで一生懸命説明してしまいがちです。
会話の最中に冷静に自分の姿を客観視できると強みになります。
「7:3」の割合になっているかな?自分が自分の話したい事ばかり話していないかな?と日常普段から意識することで会話のセンスが磨かれます。
相手も大人!小手先は通じない
ノウハウを学べばだれでもできるといった矢先に恐縮ですが、小手先のテクニックは一切通用しません。
相手も百戦錬磨の社会人ですので、薄っぺらい営業トークのようなことをすればするほど心が離れていきます。
◇体について深く悩んでいる人
◆体の悩みならなんでも応えてあげられる人
という両者の関係性を壊さないように、親しみやすさを大切にしながらしっかりと「先生」としてふるまいます。
「リピートをとる為」ではなく「相手の悩み苦しみ」を深く知る為の質問をします
「家族が苦しんでいる時、同じような質問をするか?」を基準にします。
小手先ではなく、本質的に相手との信頼関係を構築する方法を模索していきましょう。
「OPENクエッション」「CLOSEクエッション」を使いわけよう
質問には大きく分けて
・「OPENクエッション」
・「CLOSEクエッション」
の2種類があります。
OPENクエッション
答えるほうに選択肢が無数にある質問の仕方
例:「お身体の状態はいかがですか?」「腰が痛くて日常生活でお困りのことは何ですか?」など
CLOSEクエッション
答えるほうに「はい」or「いいえ」の2種類しか選択肢がない質問
例:「病院の検査は受けましたか?」「前に伝えたセルフケアは毎日出来ていますか?」など
どちらの質問の方が優れているという話ではありません。
意識的にこのふたつを使い分けることによって、カウンセリングが上手になっていきます。
CLOSEクエッションは、「yes /no」を言えばいいだけなので答えるほうは負担が少ないといえます。しかしハイかイイエで答えが終わってしまうので、次の質問をしないと会話が途切れてしまいます。
沈黙が怖くてCLOSEクエッションばかりを重ねていると尋問みたいになってしまいます。
例:・ぎっくり腰は初めてですか?→はい/いいえ
・朝が一番痛みが強いですか?→はい/いいえ
・痛くなってから3日たちましたが痛みの程度は変わりましたか?→はい/いいえ
淡々とクローズクエッションを重ねるだけでは、会話は膨らみませんし、相手の本心を聞き出すこともできません。
ふじさわ整体院では一番最初の質問はOPENに
「お身体の具合はいかがですか?」
と質問して、ご来院者様に自由にお話していただいています。
どんなに無口な方でも最初の質問で一通りのことはお話しいただけます。
質問の意図を明確にしてから質問する
自分自身ですら意図が明確でない質問を投げてしまっては、相手から良い答えを得ることは絶対にできません。
「これを聞いたらどんな答えが返ってくるかな?」と予測しながら質問します。
思い通りの答えが返ってきたら、狙いがあたったということです。
意図していない答えが返ってきたら、「なぜだろう」とさらに興味が膨らみます。
会話が自然と楽しくなります。
「yesセット」とは?
元々は心理学に基づいた交渉術です。
まず最初に、必ずイエスと言ってもらいたい質問を一つ準備します。
カウンセリングの目的はご来院者様と良好な関係を気付き、ながくメンテナスを続けてもらうことです。
例:継続的に整体メンテナンスを続けていきたいですよね?→YES
これを本命の質問といいます。
いきなり本命の質問をぶつけてもNOと言われてしまう可能性があります。
本命の質問で「NO」と言われないように必ず答えが、YESとなる質問を複数用意します。
例①体の痛みを一刻も早く解消して趣味を存分に楽しみたいですよね?
例②体が不調で家族・職場に迷惑をかけてしまっている今の状況から脱したいですよね?
例③せっかく整体に通うなら、最も効果的が出やすい方法で続けていきたいですよね?
などなど。まともな社会人ならまず無下にNOと言わないだろうという質問を事前に用意するわけです。考えればいくらでも出てきます。
「会話は聞き手が支配している」といいましたが、どのタイミングでどの質問を投げるかは、施術者側が主導権を握ってます。
60分の初回応対の中で一つでもおおく、YESをセットしておけば、最後に悲しいお別れをしなくて済みます。
「yesセット」などというと耳慣れなくて、そっけない感じに聞こえますが、要するに相手のとの相互理解が深まり共感し合える会話をしましょうという事です。
小手先のYESセットは効果なし
人間は基本的に共感したり共鳴したり、相手と調和する方に向かうものです。
よほど的外れな質問をしないかぎりNOと言われることはそもそもありません。
・今日もいい天気ですね
・そのバッグ・髪型にあってますね
・痛くて辛いですよね?
など社交辞令のレベルでいくらYESをつみあげてもほとんど効果はありません。
本命の質問でYesをとるにはどのような質問を準備すればよいか?
是非考えてみてください。
カウンセリングに欠かせない!4つの質問
現代の日本において施術院はコンビニの数よりも多いとよく言われます。その中でもあなたは、ご来院者様にとって「この先生じゃないと!」というかけがえのない存在にならなければなりません。
施術が一定以上のレベルに達していることは当然のことです。
施術だけでなく相手の心を芯から動かせなければリピートは安定しません。
相手の本当のニーズを引き出すために4つの質問を使い分けます。
①状況質問
②問題質問
③示唆質問
④解決質問
それぞれ順に説明してい行きます。
①状況質問
ご来院者様の状況を知るための質問。
「今日のお身体の調子はいかがですか?」
例:「腰が痛い」「肩が痛い」
「姿勢が悪くて困っている」
どの施術院でも、リラクゼーションサロンでも必ず効かれる質問です。この状況質問を繰り返すだけでは不十分です。
症状をいくら深堀して聞いても相手の潜在的なニーズを聞き出すことはできません。
②問題質問
「その症状によって困ることはないですか?」
例:趣味のスポーツが存分に楽しめない
仕事中にも痛みが出て支障が出ている
相手の日常生活のお話になります。
症状で困っていることが分かるので、自然と困らないようにしましょうという話の流れになります。
深堀して聞いていく事で、潜在的なニーズを引き出すことができます。
③示唆質問
「今の状況を放置するとどうなりますか?」
例:将来的に歩けなくなるかもしれない
今の仕事をやめなくなるかもしれない
相手の望んでいないネガティブな未来を示唆します。
そうなりたくない、という思いが強まれば、余計な営業トークをしなくても自然と「次の施術でも身体の悩みを解決していきましょう」という話の流れになります。
④解決質問
「症状が改善したらどうなりますか?」
例:新しい趣味にも挑戦して、生活に張り合いができる
仕事も充実し老後の不安がなくなる
相手の明るい未来を照らし出します。ポジティブとネガティブの将来像の差が大きければ大きいほど、人の心は動き行動につながります。
小手先のテクニックではなく、本当に相手の明るい未来を望んでお話しすることが大切です。
120%の善意や思いやりをさしむけて、相手との人間関係が気まずくなることはまずありません。
形にこだわりすぎると不自然な質問に
質問をあらかじめ用意しておくことでカウンセリングがスムーズになると申しました。
一方で会話はキャッチボールだとも言いました。
質問をあらかじめ用意しすぎることによって会話が不自然になる危険性もあります。
人のニーズは千差万別です。間違いなく言えるのは急性痛に現在進行形で苦しんでいる方にとって、長々としたカウンセリングは喜ばれないということです。
今の痛みが辛くて状況が差し迫っている方に「症状が治ったら何をしたいですか?」など紋切型で質問したらとても嫌がられるのはあきらかです。
最後まで相手への思いやりを忘れずに、「相手が喜ぶことをやる」という事を愚直にやり続けるしかありません。
整体で必要なカウンセリング
転職して整体師を志す方は、ほかの業種でもカウンセリングを経験している場合がほとんどでしょう。
どんなビジネスであれ、お客様からニーズをお伺いするというプロセスは必ず必要になってきます。
あなたも何らかのカウンセリングのノウハウをお持ちかと思われます。しかしそのノウハウがそのまま整体業界でも通用するかというと、そうでない場合が多いようです。
整体には整体の特殊な事情があります。
それは顧客との関係が
「身体の事で悩んでいる方」対「身体の悩みを解決できる先生」
であるという事です。
先生商売とお客様商売のノウハウは180°ちがう
整体師が、ご来院者様と対峙するとき箴言として
最初は先生として、徐々に親友の様に、最後は空気のような存在になりなさい
という言葉があります。
初めの頃は、リピートをとらなければと焦るあまり、無理に営業的なトークをまくしたてたり、会話の間が怖くて、余計なおしゃべりをしてしまったりしがちです。
しかし、ご自身の学生時代を思い出してみてください。
学校の先生が、生徒に向かって
「休みの日は何してるの?」
など世間話などしてこなかったはずです。教育者としての矜持を持って一言一言に責任を持って生徒と会話する先生こそ信頼されていたことと思います。
われわれ整体師もある程度の節度を持って、ご来院者様に対して先生としてふるまわなければなりません。
話す言葉には含蓄があり示唆に富んだものでなければなりません。
整体師として職能を高めるということと、人間的に成長するという事はまったくイコールで結びつくことです。
生涯をかけてやる仕事として誇らしく思います。
「整体師」という職業に少しでも興味がある方は是非一度ご相談ください。
まとめ
カウンセリング力の向上は、自分の人間性を磨き、相手への奉仕の心を高めることにある。
小手先のテクニックではなく相手を心から尊重することで、誰でも良いカウンセリングを行うことができる。
整体師として成長することで人生そのものが豊かになる。
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